さて、今回紹介いたしますのは世界の都市の東西南北緯度経度を当てる、七並べっぽい地理トリビアゲーム
なんてったってホノルル
です。
タイトルに関しては、どうもドイツ人には『ホノルル』はなじみがなく奇妙な地名に聞こえるみたいなので、選ばれたっぽいのですが、日本人にはなじみがあるどころじゃない……
208枚もある地名カードから、15枚のカードの山を3つ作って残りはわきによけます。3つの山にそれぞれ清算時を表す休憩時間カードを挟めるようにしてひとつの山にします。
208枚中使うのはコレだけなので、そうそう同じ組み合わせにはなりません。
そして中央に方角ボードを置いて、脇によけたカードから1枚引いて上に乗せます。
ココが世界の基準です。
各プレイヤーは持ち点4点を受け取って、ゲーム開始です。
自分の番が来たら裏を見ないようにしてカードを山札から引いて、東西南北のどちらかに並べます。
カードとカードのあいだに並べることもできます。
東西に並べるときは東西の位置関係のみ、南北に並べるときは南北の位置関係だけ見ます。
つまりカードはココから十字に伸びていきます(東西の途中のカードに南北を置いたりはできません))。
配置した後に、他のプレイヤーには間違った場所に置いたことを告発できるチャレンジの機会が与えられます。
チェレンジ成功で間違ったカードは取り除かれ、そのプレイヤーから得点を1もらいます。
チャレンジ失敗でカードをおいたプレイヤーに間違ったプレイヤーは得点を1あげます。
途中で休憩カードが出てきたらゲームは一時中断で、場にあるカードの中で間違いが何枚あるかを予想します。
場にあるカードの位置関係をチェックして、間違っていたカードは取り除きます。
そして、予想が的中した人は2点もらいます。的中者がいない場合は、一番近い人が1点もらいます。
こうやって点数を一番獲得できたプレイヤーが勝者となります。
『覚えてしまったらもう遊べなくなるじゃないの!』と言う方もおられるかもしれませんが
……それでいいんだよ!!
『教育的な目的もあるゲーム』なので、遊びながら……覚えられませんでした、テヘッでは言い訳もできませんよ!
(でも200枚以上あるカードの位置関係をすべて覚えるのはかなり至難の業だとは思います……)
「おじいちゃん、リベリアのモンロビアは、ほくい6ど18ふん、せいけい10ど47ふんだから、ほくい5ど51ふんのパラマリボよりきたにあるんだよ!」
とか孫が覚えてくれたりしたら、世の財布を握るお母様方や祖父母の方が「ボードゲームは教育に良い!」となり、さらにゲームと言うものが世に広まるというものです。
(自分で書いていて、さすがに上のようには覚えきれない気がしてきた)。
と、言うわけで親戚の子供にお土産として持っていってボードゲームの世界に少しずつ引きずり込んだり、教育現場に持ち込んでボードゲームの世界に少しずつ引きずり込んだりするのにはまたとないゲームとなっております。
そうでなくてもトリビア系のゲームなんで、たくさんの人数でわいわいやるには向いているゲームです。
特に知名度の高い都市であっても微妙な位置関係はわからなかったりするもの。
名前もわからない都市ならなおさらです。ポーカーフェイスでごまかしたり、三味線引いたりと思わぬテンションで盛り上がりますので、年齢層が幅広かったり、ゲーム初心者がいるような場合にもオススメです。
なんてったってホノルル【日本語版】
プレイ人数:2-6人以上
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:約20分
製作:Huch!&Friends
価格:2,000円+税
なお、お試し版で日本全国の都市や名跡がテーマの
なんてったってさいたま
がアメージングテーブルゲーム 2012誌に掲載されます。
こちらはその殆どの地名と大まかな場所関係はわかるものの、微妙な東西がわからないという、ホノルルとはまた違ったプレイ感覚が楽しめます。
というか、さすがに秒単位まではわからんよ(笑)
画像は最も近くて地図を頭に思い浮かべても間違いがちなもの。
あと平成の市町村合併が微妙にわかんないものです。
こちらもぜひあわせてお試しください!
※画像は製品版ではありません。
(個人的には教育の最終ステップには、フンタにぜひ挑戦していただきたいのですが)。