仕事の最初が最も重要なり『世界の七不思議:指導者たち(7Wonders:LEADERS)【多言語版】』


さて、今回紹介いたしますのは大好評の世界の七不思議の追加セット、
世界の七不思議:指導者たち(7Wonders:LEADERS)です。

新たな要素として、各文明のドラフトの前に、文明を牽引した有名人物達のドラフト(反時計回り)を行います。
加わる指導者達のカードは36枚で、一人4枚が配られてドラフト。

プレイ時間が指導者達のドラフトの分、10分だけ伸びている感じです。

獲得した指導者は、毎時代の最初に1枚、リーダーとしてプレイするか、七不思議のために裏返しにしてプレイするか、捨て札にして3金もらいます。

リーダーとしてプレイするにはお金がコストとして必要です。そのため、所期の所持金額も3金から6金にあがっています。
なお、今回のセットには6金マーカーも入ってます。

指導者達の中には軍事が得意な方々や軍事に走ったほうが良い方々……
純粋に軍事力では盾盾のカエサル2金で盾とお安いハンニバルなどなど。

スパルタのレオニダス王の軍事関連のコストが下がる能力はデルポイの神託のエピソードからか?

アレクサンドロスは勝利トークンの価値を+1しますので、戦争の結果の最大点数が18点のところ24点に! さすが征服王。

一方単純に点数になるかたがたやそのほかの能力持ちの方々。
点数になるかたがたは……全員歴史上、美麗な才女として記録が残っているねぇ。
クレオパトラが最も高く、サッポーが一番低いのは美女度ではなく政治力の差だと信じたい。

他にも七不思議のコストが安くなるイムホテプ(コストが安くなる系は強そう)、捨て札の山の中の1枚をタダで建築できる賢者ソロモン王(科学とか拾い放題だといいなぁ)、ゲームでは青の建造物が安くなるモニュメントを多く残したハムラビ王科学のコストが安くなる天才アルキメデス触れるものを金に換えたという伝説や王様の耳はロバの耳の伝説で名高いミダス王は3金につき1勝利点(つまり、通常の得点と併せると3金で2点!)などなど、史実や伝説に即した能力を持つ指導者達がプレイの環境・カードの価値を変えていきます。

ただ、うまい人だとプレイされた指導者を見てドラフトカットしたり方針を変えるので、ゲームバランスが大幅に崩れた感じにはならないと思います。

なお、メーカーからの資料にソクラテスの名前が出ていましたが、ソクラテスはカード化されていません(笑)。

あとは新たなギルドカードが4枚加わります。
ゲーマーギルド/GAMERS GUILDはジョークカードだろ……奥にREPOSのロゴにもいるメキシコ人の姿があります(笑)
のこりは指導者カードからみで点数になる外交官ギルドや、隣の指導者カードをコピーする愛人ギルド、隣にあるギルドの数で点数の決まる設計者ギルドなど。

加えて、新文明ローマ(文明を代表する七不思議/驚異の建造物は「コロッセウム」)も加わります。文明的には人材運用がうまいという、まこともってローマらしくあり、「指導者たち」むけでもある内容。

登場する人物たちが七不思議以上に自分の文明をキャラクター付けてくれるので歴史好きな人にはかなりのオススメです。
もちろん、七不思議をやりこんでいる方々には新たな環境が提供されることで、戦略の幅やカードの評価が変わり、新鮮な気持ちでプレイできるのでオススメいたします。

『世界の七不思議:指導者たち(7Wonders:LEADERS)【多言語版】』
プレイ人数:2~7人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:約40分
ゲームデザイン:アントワン・ボザ
製作:Repos
価格:3,000円+税

なお今回一緒に印刷しているのはポーランド語とチェコ語。
多言語版、ポーランド語が一緒になる率が高い気がする……
多言語版の再生産があった場合、また一緒に印刷する言語を決め直すのでポーランド語やチェコ語と一緒ではなくなる可能性もあるのかな?

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