というわけで本日は……
プレイヤーはどこかで見たような大蛸を崇める狂信者であり、教団の首魁。
そして今宵こそは、必要なアイテムを集めて儀式を行うことで、深き淵より偉大なる大蛸、グランオクトパスを呼び出すことができるのです、そう今宵紹介するものこそ、
グランオクトパスの夜!
です。
星辰正しきとき……アップ、昨日やりたかった!
さて、貴方たちは偉大なる蛸を崇める教団の首魁であり、今宵こそ彼の者の復活をめざし、オカルト的な研究で有名な大学に忍び込み、各研究室から4種類のアイテムを盗み出さなくてはなりません。
が、彼の者を崇めている教団は、貴方のところだけではなかったのです――
を受け取ります。
各部屋には対応する、プレイヤー人数より1つ足りないアイテムトークンが置かれています。
あと、「この世界ではないどこか」が1か所用意されています……最初の推奨は夢の国、じゃなく夢次元(アイテムは銀の鍵だ)。
他にはダ・ゴバ沼地、月星人の基地、失われし都……元ネタわかるかな?
なお、それぞれが特別なルールがあり、どう使うかもゲームのキーとなっています。
そしてカルトのパワートラック。
カルトパワーは教団のヒットポイントみたいなもので、0になるとゲームから脱落します。
そして、教団員は、部屋に忍び込んで盗む役。落とし仔は、邪魔する役であることを念頭に入れ、全員が一斉にダイヤルで教団員と落とし仔の行先をプロットして、一斉に公開します。
なお、夢次元に行くにはどこも指し示さず、落とし仔と教団員の針を重ねる必要があります(つまり、他のプレイヤーの邪魔ができない)。
移動と落とし仔の出現を解決したら、部屋からアイテムを盗めるかのチェック。
このとき、落とし仔だけが複数いる場合、何もおきません。
……なんかカワイイ。
落とし仔がいて、教団員がいる部屋では、恐ろしいことがおきます!
具体的に言えば、そこに教団員を置いてあるプレイヤーのカルトパワーが1減ります。
※ルール的に教団員が倒れているのは移動できないところをプロットしたときで、争奪戦に参加できないという表示です……これは演出。
落とし仔がいない所に複数の教団員がいる場合……交渉が発生します。
選択肢は3つ。
・お互い何も得ない。
・誰か1人だけがトークン獲得。
・奪い合い! 全員パワーを1減らす。もちろんトークンは得ない。
交渉は、全プレイヤーが聞いてる場でするのであれば、嘘を言っても脅しても裏切ってもOK!
※「交渉」がゲームシステムの根幹なのはディベート好きな仏ゲームらしいのですが、交渉が苦手な日本人的な方は、交渉ではなく「盗る」「諦める」の2種類のカードをそれぞれのプレイヤーの分だけ用意して、一斉公開して結果を見るというようにするのもいいかもしれません。
もしくは、うんと短めのタイマーを用意するとか?
こうやって、お互い教団員を駆けずり回らせて、落とし仔で邪魔をして、というのを繰り返して、アイテムを4種類得たプレイヤーが勝者となります(それぞれの種類は、プレイヤー人数より1少ないことに注意だ!)。
ゲーム自体は猛烈にお手軽。
他のプレイヤーの意図を読み、自分はイカに邪魔されないようにしてアイテムを集めきるかを考えるだけ。もしくは、どうにかして他のプレイヤーのカルトパワーを0に下げてしまうか……しかしながら、その単純な駆け引きが熱い!
クトゥルフのパロディもいろいろ楽しい、短時間で終わるゲームとなっています。
信者、初心者、入信者問わずにプレイできますので、是非お試しあれ……
グランオクトパスの夜(Night of Grand Octopus)
プレイ人数:3-5人
対象年齢:7歳以上
プレイ時間:20分
製作:SuperLude / Iello
デザイン:フレデリック・モラード
価格:4,800円+税