17世紀のカリブ海は各国の思惑乱れる海であり、海賊と商人たちの世界でした……
と言うわけで今回紹介しますのは、海賊的な度胸試しが楽しい
ポートロイヤル
です。
小出版で出ていた『カリブの海賊(Händler der Karibik)』を改題し、5人用のコンポーネントを加えてのPegasus Spieleが再リリースしたものです。
カードは裏面を向けてる時はお金として扱い、表面を見ることはできません。
自分の手番に条件を満たすため特定の能力を持つ人物を解雇することで獲得できる『探険命令』
があります。
プレイヤーは自分の手番に、山札を1枚ずつめくっていき『港』を作っていきます。
港に並んだ『人物』は、この後でお金があれば自分の配下に雇えます。
『探険命令』は港の外に置いて、この命令が出ていることをあらわします。
『増税』はイベントで、解決したら捨て札です。
そして一番重要なのが『船』
船は海賊であり商人で(まぁ、このころはこの両者に差が無いのがカリブの海)、1枚目にめくれても何もありませんが、同じ色の2枚目が出た場合、そこで港を作っていく手順は終わり、しかも続く港にあるカードを取っていく交易もナシ。港のカードは全部捨て札となってしまいます。船のカードは交易フェイズに取ることができればその分お金になるし、悩ましいところ。
手下に戦闘力がある人物がある場合、撃退もできるかもしれませんが、絶対できない船もあるので要注意。
手下の戦力以下のカードは出たときに捨て札にしてもよい。
度胸を決めて「こりゃそろそろダメだろう!」というところまで港にカードをめくっていき、めくるのをやめたら今度は交易です。
交易はめくれた船の色が何色あるかが重要で、多ければ多いほどターンプレイヤーは多く港のカードを取れます。
港にいる船の種類が通常1枚しか取れないところを4種類以上だと2枚、5種類だと3枚取れるので悩ましいところ。
が、前述のように同じ色の2隻目が出たらドボン。
いままで出た枚数と、撃退の可能性と、収支をよく考えなくてはなりません。
ストップしたら、港の交易開始。
『船』を取ると、その船に記されている金額のお金がもらえます。
『人物』はお金を払って取る必要がありますが、さまざまな能力を持ち、また勝利条件である影響力を持ちます。
また、結構な収入と影響力をもたらす探険命令を実行するために、捨て札にすることもできます。
ターンプレイヤーが港のカードを取ったら、残りのプレイヤーも1枚ずつカードを(残っていれば)取れます。
こうやってお金を貯めつつ有利になる人物を雇い、12影響点(カードの盾のマークのところが点数です)を誰かが貯めたら終了条件が満たされます。
最後のプレイヤーまでラウンドをプレイして、最も獲得した影響力の多いプレイヤーが勝者となります。
お金の管理とリスクをどこまで被ればいいか、運と度胸試しのバランスも面白い、手軽なカードゲームとなっています。
ポートロイヤル(Port Royal)
プレイ人数:2~5人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:20-50分
製作:Pegasus Spiele
デザイン:アレグザンダー・プフィシュター
価格:1,800円+税