せつなにひらくそれは『花火(HANABI)』


7月新作ラッシュがはじまるよー。

とりあえず決定しているのだと、日本語版だと『村の人生』『村の人生:酒場』『パンデミック:新たなる挑戦』『ル・アーブル:内陸港』がまず間違いなく今月。
和訳付ゲームだと『タイタニウム・ウォーズ』が来週当社倉庫に入荷確定。

あと再版でも『コロッサル・アリーナ』がちょっとパッケージが変わって再入荷してきます。

あとは未確定なんでまた次回以降……結構な量だよ。

と言うわけで今回紹介するのは7月新製品ラッシュの先陣を切る、アントワーヌ・ボゥザ作のちょっと変わった協力型カードゲーム、
『花火(HANABI)』です。

ゲームのシチュエーションは『花火大会で火薬と導火線と発射薬を誤って混ぜてしまったため、手探りで正しい組み合わせの花火を打ち上げる』という謎に満ちたものではありますが……

カードは5色、数字は1から5まであります。
このカードを、同じ色ごとに1から5まで並べるのがゲームの目的。

プレイヤーは自分のターンに使える1アクションを使って、「カードをプレイ」してやるわけですが……プレイヤーは自分の手札の表を見ることができません


こんな感じで持つので自分のだけわからない。
プレイした後は、山札を表面を見ずに手札に1枚加えます。

最初に1を置いて、同じ色の2をその上に、その上には同じ色の3……といった具合に置いて行って5まで置ければその色の打ち上げ成功となります。
違う色や数字を置いてしまったら、1ミスです。
こうやって、カードのプレイに3ミスしたら負け。

そこでカードの情報を教えるアクションがあります。
このアクションでほかのプレイヤーを選んで、その手札のうち「1色の色とその場所」「1種類の数字と場所」を教えることができます。


この場合、開始時だと1の場所を教えると良さげ。

ただし、このアクションは全員でできる回数に制限があります。

制限回数を復活させるために、「カードを棄てる」アクションが行えますが、『5』のカードなどは各色1枚しかないので、捨ててしまうとその色は完成不可能確定なわけですので気を付けて……

山札がなくなったらゲームオーバーとなりますので、高得点目指してみましょう!

記憶力推論物言わぬコミニュケーションがモノを言うゲームで、カードゲームの特徴である「ほかの人には秘匿されている情報がある」という部分を「自分だけに秘匿されている情報がある」というギミックに変えた、そのシンプルな工夫で今までにない不思議な感覚のゲームとなっております。

特に、全員が共通の情報を扱っているわけでは無いため仕切り屋が出にくい点も、協力型ゲームとしては良い点だと思われます。

短時間で終わる、軽めの協力型ゲームを探している人にはかなりオススメです。

花火(HANABI)
プレイ人数:2-5人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分
製作:Cocktail Games
デザイン:アントワーヌ・ボゥザ
価格:1,600円+税