\アッサシ~ン/『カラヤのスルタン(Sultans of Karaya)』


さて、来週からエッセン新作が入りはじめたり、まだ新作の吟味が終わってなかったり(泣)であわただしい中、今日当社倉庫を出荷になりました人狼系のパーティーゲーム、
カラヤのスルタン
が今回紹介いたしますゲームその1です。

量が多いので同じくMJゲームズのヴィジアと2本立てで行きますよ!

なお、大噴火も来週出荷となる予定です。

その次にはZ-MANが色々な業界の問題を乗りこてようやく着荷しそうですのでご期待ください。

ちなみに。
次から次と入ってくるこんな状況なんで、今月のゲームマーケットにナニを持っていけるかも実はまだ未定です……いつもの通りギリギリ粘りますよ!
某復刻SLGもありますが、それはまたイベントが近づいたら……


さて、カラヤのスルタンはいわゆる「人狼系」のゲーム。
タブラの狼男が有名かと思います。

プレイヤーはそれぞれ別々の役割を受け持って、それぞれの勢力に分かれて勝敗を決します。

当社扱いのものですと、タブラの狼男と微妙にルールが違う『ミラーズホロウの狼男(The Werewolves of Miller’s Hollow)』、その発展・豪華版の『ザ・ヴィレッジ(The Village)』、審判がいらない『レジスタンス』等がありますが、どれも圧倒的多数の中に少数の異端がいる構図で、それぞれの勢力の勝敗を競います。

ですが、カラヤのスルタンは各勢力が勝敗を決めるまでは同じですが、プレイヤーが最初に受け取った役割はゲーム中に別なものに変わる可能性があります。
そして、各勢力ごとに勝敗を決める「ラウンド」を何度か繰り返して、得点を最も獲得した個人が勝利するという点が決定的に異なります。

ちなみにコレも審判いらず!

勢力はスルタン側と叛徒側と中立勢力です。

<<スルタン側>>
スルタンはいつも1枚。
守衛は1枚から最大3枚まで。

<<叛徒側>>
暗殺者は守衛と同じ枚数。
奴隷は最低3枚、最大5枚まで。

<<中立勢力>>
中立勢力は毎ラウンドランダムに、0枚から4枚までの規程の枚数加えます。
前のラウンドに登場した役割が、次のラウンドで出なかったりするのです。

使う枚数はプレイ人数+1枚
例えば、7人でプレイする場合だとスルタンと守衛と暗殺者は1枚、奴隷は3枚、中立勢力はランダムに2枚使います(どれかはわからないようにします)。

コレを各プレイヤーに1枚ずつ配り、あまったものは中央に伏せて置きます
配られたカードが、プレイヤーの(今のところの)正体です。

さて、プレイヤーが自分のターンにできることは以下のどれかひとつ……
「調査」:他のプレイヤーの裏向きのカードの中身をこっそり見る。

「交換/潜伏」:このゲームのキモ。自分の裏向きのカードと、他のプレイヤーの裏向きのカードを交換する、自分の表向きのカード(そう、全員に正体が暴露される場合があるのです!)を裏返しにした上で、そのほかのプレイヤー全員に目を閉じさせて裏向きのカードとこっそり交換するか真ん中の余ってたカードと交換するかそのままキープ(交換の事実があったのがわかるのは当事者だけと言うことです!)。

「特殊能力」:キャラクターごとの特殊能力を使って他のキャラクターを投獄(1回休み)にしたり、暗殺(そのラウンドは脱落)したり、暗殺者を返り討ちにしたり、圧政に対して蜂起したり、それに呼応したり、踊りで守衛を骨抜きにしたり、奴隷を捕まえたりします。ただし、特殊能力を使うとき、カードが裏向きの場合は表向きにして正体を暴露しなければなりません。

やることはコレだけ。

コレを繰り返して、叛徒側であればスルタンを見つけて殺害するか、奴隷のプレイヤー3人が連なって表向きで並んでいる状態になったら勝利し、スルタン側であればスルタンが正体を明かして次の自分のターンに生き延びるか、叛徒側に勝つ見込みがなくなった場合(上の例だと奴隷が2枚になって暗殺者が死亡した場合)勝利します。

中立側はそれぞれの役割で勝利条件が異なります。
奴隷監督は裏なら叛徒側表ならスルタン側(能力も奴隷を拘束するものです)。踊り娘は裏ならスルタン側表なら叛徒側で守衛の邪魔をする能力です。役人は、裏向きのときは隣に表向きの勝者がいれば便乗して勝者になれ、表向きになったらどっち側につくのか宣言します。占い師は裏向きのままでは決して勝てませんが、表向きの場合は勝者側を予言して当たれば勝者になれます。

このようにして、ラウンドの最後に表側で勝利したら2点裏側で勝利したら1点を獲得します。
コレを規程回繰り返して一番ポイントが多ければゲームの勝者です。

というわけでこのゲーム、重要なのは正体を明かすタイミングと、情報交換と交渉、そして勝ちそうな勢力を見極めること、他のプレイヤーの現在のカードと自分の今の正体を知っているのは誰なのかを把握すること――――です。
「味方はいるけど明日には違うかも」という感覚は他の人狼系のゲームでは無い感覚なんじゃないかなーと思います。

若干時間がかかるゲームですが、人数が多く集まる機会があるのであればぜひ挑戦してみてほしいゲームです。
年末の忘年会とかクリスマスパーティーとかでプレイするとかどうでしょ?

カラヤのスルタン(Sultans of Karaya)
プレイ人数:5-15人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:45-75分
製作:MJ Games
価格:1,600円+税

(なぜかスルヤのカラタンと言ってしまう……)

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