国土の大部分が山岳である日本では整備が遅れている山岳レンジャーですが、今回紹介するのはそんな山岳レンジャーとなって動物保護をする協力型ボードゲーム、
ピークチーム:レンジャー
……ブログのタイトルとおり、5人まで遊べますが、1人用ルールもあります。うれしい1-5人対応。
準備
 中央のボードは保護区域である山で、各スポットはさまざまなルートの種類でつながっています。
中央のボードは保護区域である山で、各スポットはさまざまなルートの種類でつながっています。
各生息域には、対応する動物のトークンを配置。
観察すると取ることができる……これはゲームクリアの条件の一つとなっています。
 サプライカードをシャッフルしておきます。このカードで山岳ルートを移動するのだ。
サプライカードをシャッフルしておきます。このカードで山岳ルートを移動するのだ。
 各プレイヤーはレンジャーマットとレンジャートークン、レンジャーフラッグ、サポートトークンを受け取ります。
各プレイヤーはレンジャーマットとレンジャートークン、レンジャーフラッグ、サポートトークンを受け取ります。
ミッションはシャッフルして1枚ずつ各プレイヤーに配ります……各プレイヤーがミッションを保持できるスロットは2つだけ。受け取ったミッションの場所に旗を立てましょう。
韻を踏んでいるのがよい。
このミッションをこなしていくことが我らのお仕事。
 残りのミッションは、ボードの脇に人数に応じた枚数を置きます。
残りのミッションは、ボードの脇に人数に応じた枚数を置きます。
ラウンドマーカーもこちら。
どんどんミッションをこなさないと敗北してしまうので頑張ろう……
 マップ上に2か所ある開始位置のいずれかを選んでレンジャートークンを配置しよう。
マップ上に2か所ある開始位置のいずれかを選んでレンジャートークンを配置しよう。
当然、初期ミッションに近い方が良いですが、プレイヤーがどちらかに集中してしまうようだったら、あえて違う側に何人か置くのもあり?
準備はこんな感じ……意外と簡単です。
レンジャー!
ゲームの目的はミッションをこなしていくことで、これはミッションカードの場所に行くことで達成できます。
そしてもう一つの目的は、動物を観察してトークンを全て取ること。動物のいる場所に行って、その種類の動物のカードをプレイすることで動物を記録します。
ゲームのプレイは主に2ステップ。
「サプライの補充」で移動のための装備を確保します。
このシステムが独特で……
それを2つに分けて左右のプレイヤーに渡す。
このドラフトシステムがキモ。
他の人のやりたいであろうことを配慮することが大事……前のラウンドで残したカードは自分では使えないので次のアクションの実行もよくよく考えて!
……この分配の時には相談はもちろん禁止!
「アクションの実行」
あとはスタートプレイヤーから時計周り順にアクションを1つ以上実行します。
移動
 ミッション達成のためにはその場所に移動しなければなりません……カードを使用してアイコンの種類のルートをアイコンの数だけ移動できます。
ミッション達成のためにはその場所に移動しなければなりません……カードを使用してアイコンの種類のルートをアイコンの数だけ移動できます。
ブーツ、タイヤ、ピッケル、スノーシュー(かんじき)、パドルの5種類のルートがありますので、配分の時に隣の人がどれだけ配慮してくれるのかが重要!
パドルだけ、「下流ならどこまででも移動できる」ので注意。結構いやらしい。
ヘリコプターは本部に戻ることができる特殊なアイコン。
あとルートを選ばない「万能」のアイコンも。
移動のあとでオプションを実行できますが、オプションを使用してしまったらそれ以上移動アイコンを使用して移動はできません。
オプション
ミッションの達成
ミッションの場所で実行できます……そのために山の隅々をうろつくわけです。
通常ミッションの獲得(本部)
本部にいるときに可能で、今のラウンドのスロットから新たなミッションを1枚ずつ引いて自分だけが見て……この獲得でまだミッションを受け取っていない、スロットが空いている人に渡していきます(自分も含む)。
ゲームボード上に並べられたミッションは規定数をこなしていかないと敗北となるので、毎ラウンド残り枚数を鑑みて実行が必要です。
カードの再配分(他のレンジャーがいる)
今持っている全てのカードを、今いる場所のレンジャーたちに事由に配分することができます。
動物の記録
動物トークンを回収するのも重要……動物がいる区域で、その動物が描かれているカードをプレイすることでトークンを回収できます。
ミッションクリアだけではゲームは勝利できないので、可能なときに地道に回収していきましょう
サポートとサポート・トークンの回復
他のプレイヤーのサポートトークンを使用して、ヘリコプター以外の移動を1つします。
サポート・トークンを回復するには合計4つ以上の移動アイコンが記されたカードを捨札にすることで復活できます。
パス
パスしたプレイヤーはその後はアクションを実行できません……いわゆるハードパス。
全員がパスしたらラウンド終了です!
 さて……ラウンドが終わった時に現在のラウンドに4枚以上のミッションが残っていたら敗北です!
さて……ラウンドが終わった時に現在のラウンドに4枚以上のミッションが残っていたら敗北です!
例えば、4人プレイだと最初のラウンドのミッションは8枚なので、1回だけ追加してもダメ。
2回補充するにしてもすろいっとを空ける都合1人は2回ミッションを達成しないとダメ。
結構難しいよ?!
 4枚未満ならラウンド継続で、今のラウンドのミッションを次のラウンドのミッションに加え、ラウンドトークンを進めます。
4枚未満ならラウンド継続で、今のラウンドのミッションを次のラウンドのミッションに加え、ラウンドトークンを進めます。
問題先送りです!!
どこかのラウンドで破綻が来ないよう、コンスタントにミッション達成が必要……
ラウンドトークンがパーク閉鎖まで到達しても時間切れで敗北です。
このように、アクションとミッションの解決などのルールはオーソドックスなものですが、そのためのカード配分がとにかく独特。他プレイヤーへの配慮が必要な点はいわゆる奉行が起きにくいと言えます。
また、「山岳レンジャー」という魅力的なテーマにそった移動システムやゲーム展開も情景を想像しやすく、カード配分による間接的なインタラクションにより、プレイしやすい協力ゲームとなっています。
なお、これでまだレベル1。
 レベル2では移動を阻害する「障害」が置かれ、動物トークンに特殊能力がつきます。
レベル2では移動を阻害する「障害」が置かれ、動物トークンに特殊能力がつきます。
レベル3になると各プレイヤーに個別能力を追加でき、高難度の「スペシャルミッション」が導入されます。
レベル4で休息アクションが追加され、ミッションの達成度を成功トークンで計れるようになります。
レベル5になると「天候カード」が追加されて、毎ラウンド移動に関して制限などが加わります。
ステップアップしていくことで、挑戦の難易度も上げていくことができます。もちろん、自身があれば最初から全部盛りでもよいのですが……協力ゲームは初めてという人にも、色々プレイしている人にオススメですし、レベル1なら準備もプレイも簡単なので、5人揃ったのでなにかないか(5人まで遊べるゲーム減りましたね……)という人にもオススメです。
ピークチーム:レンジャー
プレイ人数:1-5人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:60分
製作:Matagot
デザイン:スコット・アルメス
価格:5,000円+税





