今回紹介いたしますのは、最近人気がたかまってきている、ロール&ドロー(ダイスをふって書く)ゲーム、
レイルロード・インク
です。
青い「ディープブルー・エディション」と赤い「ブレイズレッド・エディション」の2種類が出ていますが、基本の部分は全く同じで、追加の拡張が違います。
ゲームの目的は、このマス目に鉄道路線や道路を記入して、いちばんうまく都市交通網をつくりあげること。
ただし、記入する道路や鉄道は好き勝手に書けるわけではなく、毎ラウンド4個のダイスをふって出た目を記入します。
記入するときは形状を反転・回転するのは自由。
鉄道・道路は地図の端にある道路・鉄道につなげるか、すでに記入した道路や鉄道につなげて記入しなくてはならず、鉄道と道路をつなげるように記入はできません。
1手番目……こんなになった。
気に入らない目があったからと言って書かないわけにはいかない……必ず出目は使い切るのだ!
また、特別な目がシートの上にありますが、これは1ラウンドにつき1つ、ゲーム中最大3つまで任意で記入してよい目。ダイスでは出ないので慎重に使わないと。
ゲームは7ラウンドで終わるので、最少28マス、最大31マス埋めてやることができます。
できたら得点の計算ですが、基本のゲームでは見るべき場所は5つの要素。
こんな感じで記入したとしましょう……
まず、各交通網ごとの地図端の⇒への接続数……駅があれば道路と鉄道はつながるので、同じ交通網として数えることができます。
接続が多ければ多いほど点数は高くなるのだ。
他の交通網はふさいでる出口がどれも1つしかないので点数にならない。
最長の道路&鉄道のマス数=点数
緑は道路、黄色は鉄道。最長のマス数を数えよう。
土地中央の埋めたマス数=点数
都市中央の点数は最大9点……今回は5点のみ。
途切れた道路&鉄道の数(盤外に出ていくのは数えません)=-点数
途中で途切れている個所は6か所なので-6点。
道路や鉄道を引いていった結果、外に出てしまった場合は途切れたとはみなさないので、矢印につなげるのが無理そうならせめて外に逃がそう。
以下ダイス目を7回分ふってみたので、試しにやってみよう。
1回目
2回目
3回目
4回目
5回目
6回目
7回目
……どうでした?
ここで大事なのは……ダイスの出目はゲーム参加者全員が同じ出目を記入するということ。
同じ出目を使っているはずなのに、人によって完成した交通網は全く別物となるのが面白いところ。
参加人数も地図ボードさえあればいくらでも増やせるので、赤・青両方買うと12人まで対応となります。
なお、赤の拡張はせっかく書いた盤面にクレーターができまくる「隕石」と、同じく盤面を埋めていく「溶岩」が入っています。
青の拡張は鉄道や道路と別に盤面を流れる「河川」と、港で各交通網をつなげることができるかもしれない「湖」が含まれます。
先の展開を予測しつつ、リスクを考えてどう点数を取るのか……路線をどこから引き、特別な出目をどう使うのかという選択が結果につながるのが楽しく、人数を選ばず短時間で終わるゲームとして1つあると重宝しますよ。
レイルロード・インク:ディープブルー・エディション
レイルロード・インク:ブレイズレッド・エディション
プレイ人数:1-6人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分
製作:Horrible Games
デザイン:ヒャルマー・ハッハ、ロレンツォ・シルバ
価格:2,000円+税