独特のテーマとゲーム性で根強いファンが今日も死体を埋めている……ので拡張も出たよ。
ブラッディ・イン:旅の一座
基本のゲーム、『ブラッディ・イン』はホテル経営者となって、宿泊客に片棒担がせつつ、同じく宿泊客を殺害し、死体を隠し、殺した客からお金をいただくブラックなテーマで根強い人気のゲームですが、この拡張では3つのモジュール形式の拡張が加わります。
好きなモノを入れるもよし、全部入れるもよし。
その1:旅の一座
表題となっている14人の新たな客が加わります。
これらの旅芸人一座のメンバーは、いろいろ特殊な能力を持っているので、ゲームの展開に新鮮な驚きを加えます。
《客引き》は、雇ったり殺すのは1コストで簡単だけど、埋めたり建物(見世物小屋)作るときは3コスト。
建物の能力は、旅芸人を雇うと3フランほどキャッシュバックがあること。
《ひげ女》は建物にはならないので、雇うか殺すかしかない……殺して埋める場合はほかのプレイヤーの施設に埋葬する必要が。目立って足が付きやすいから?
《クマ使い》は雇うのも殺すのも大変だけど、建物にしたり埋めたりするのは簡単。事故で死んだことにしやすいからか?
建物にすると殺しのコストが1枚減るのは、クマが助けてくれるからではないだろうか?
また、旅芸人が来た時にちょっとした騒動が発生するイベントカードも加わりますが、こちらは使用してもしなくても構いません。
旅芸人が来たらイベントが起きる=お祭り騒ぎになると思われる。
こちらは酒場の小作農が一人死ぬ《肝硬変》。いつも飲んだくれているし仕方がない。
雇った人への支払いが倍額になる《強請り》。
「旅芸人は見た」んだろうな。
その2:名士
貴族の代わりに入れる名士。
殺したり雇ったりするためのランクと、建物とした時のランクが違ったり、一癖ある能力があったり。
貴族を殺すのに飽きた方にはオススメだ。
悪そうな《銀行家》。
お金は貴族より持っていないけど、金庫を建てると3人の死体を隠すのにも使えるし、何より他の人が40フランを超えてもらい損ねた収入を自分のものにできる。
《軍医》は研究室を建てると、なぜか隠した死体があるのがばれる……しかもお金が入る。
その3:ジネット叔母さんの秘訣と裏技
各プレイヤーは3枚ずつ、ドラフトで獲得したジネっと叔母さんの教えてくれた秘訣と裏技のカードをもってゲームをします。
とか、
とか。
とか。叔母さん有能。
……と、こんな感じでちょっと複雑性を増したりする3つのミニ拡張といった趣で、好きに組み合わせてよしという内容。
『ブラッディ・イン』をすでに持っている人で、ちょっと違った殺しがしたい方はお試しアレ。
ブラッディ・イン:旅の一座
プレイ人数:2-4人
対象年齢:14歳以上
プレイ時間:45-60分
製作:Pearl Games
デザイン:ニコラス・ロベルト
価格:2,400円+税