ゲームのデザインの方法として、既存の「何か」をボードゲームにするためにルールを作ってみました、というものが存在するのですが……
今回紹介いたします、
アヤ:河巡る旅
もゲームとしては、ドミノがそのシステムの根幹。
タイルゲームとしてのドミノではなく、コマを並べて倒す「ドミノ倒しにルールを付けてみた」といった趣の協力型ゲーム。
ドミノ倒し自体はルールも何もありませんが、時間制限や並べ方や並べる人の制限や得点要素で協力型ゲームとして成立させたものとなっております。
さて。
しかも、フルカラーの印刷が。
開けるとものすごいお得感!
一体どんだけコストかけてるんだよ……
サイズは小さめなのですが、そのせいでドミノ倒しとしての難易度はちょっと高いかも。
タイルは森、山、砂漠、極地、原野、驚異の楽園があり、カメラアイコンがあるものが混じっています。
ゲームの目的は、河を巡って写真を撮っていくことです。
10分の砂時計をスタート!
ドミノを裏向きの山から引くか、表向きのリザーブ(ゲーム中に1枚だけ置ける表向きのストック)から引きます。
そして、時計周り順にドミノを河の面が倒したときに上になるように配置するか、リザーブが空いていればリザーブに置きます。
風景タイルの上にだけは同じ地形のドミノを置かなくてはならず、かつ描かれている河の絵から入ったり出たりドミノを並べる必要があります。
つまり、
ターンの順番にタイル1枚引く⇒並べる(かリザーブする)
をひたすら繰り返すのです。
※ルールちょっと間違ってたので修正
この時、ドミノは位置的に順番に並べていく必要はありません。
好きな場所に置いてOKなのです!
(というのも、できるだけ同じ種類のドミノは連なってた方が良い結果になるので。
写真のアイコンがあるドミノを引いたら、対応する地形の風景タイルと風景写真をセットでもらうか、動物写真トークンをもらいます
動物写真はカメラアイコンがあるドミノと隣のドミノの上に乗せます。
……というのをひたすら10分×2回繰り返してやるか、配置するドミノが無くなったらいよいよ、倒すことに!
こうしてドミノが重なるようにきれいに倒れたら、各風景タイルごとに対応しているドミノがきちんと川に全部乗っているか、動物写真はちゃんと(対応する地形の)倒れたドミノに乗っていて、その地形の地形タイルにつながっているか、などの条件が得点となります。再出発トークンは、残っていると得点なので、ちゃんと倒れてほしいところ。
アートワークはきれいだし、ちょっとしたスペースでも遊べるし、時間もそれほどかからない、これ以外には同じジャンルが無い感じの協力型アクションゲーム。
あと、システム的に奉行は出ない。はず。
手軽なゲームとなっていますし、年齢は問わない感じのゲームですので、ぜひ家族や仲間とハイスコアに挑戦してほしいゲームとなっております。
アヤ:河巡る旅
プレイ人数:2-5人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分
製作:Blackrock games
デザイン:オリヴィエ・グレゴワ、ティボー・クワンテン
価格:5,800円+税