救いは一歩踏み出すことだ。
さてもう一歩。
そしてこの同じ一歩を繰り返すのだ。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
飛行機が不完全だった、空を飛ぶこと自体が冒険であった頃からの飛行士であったサン=テグジュペリの言葉ですが、彼は飛行機乗りであると同時に、作家であり、その実体験に基づいた作品は、同じ飛行士たちの共感を得て、瞬く間に有名作家となりました。
その、サン=テグジュペリの代表作ともいえるのが、1943年に出版され、自ら挿画も描いた、寓意に満ちた「星の王子さま」です。
その、「星の王子さま」を題材に、今秋公開される映画が
リトルプリンス 星の王子さまと私
です。
ゲームの内容理解のため、とりあえずこのサイトでざっくりとあらすじを読むのです!
……読んだところで。
今回紹介いたしますのはこの映画を元にした
星の王子さま そのさきの物語
です。
前置き長かったネ。
ぼくたちは、
たとえどんな小さなものであろうと、
自分の役割を自覚したときにだけ、
幸福になれる。
プレイヤーは、飛行機乗りだった「おじいさん」の家から、王子さまに会うために飛行機に乗って旅立ちます。
ゲームボードは4枚のアーチ状のボードと、3枚の雲ボードを組み合わせて作ります。
裏表も含め、組み合わせパターンが変わるので、毎回ゲームが異なる仕組み。
王子さまと親友のキツネ。
内箱にも王子さまとキツネ。
……そこはかとなく腐臭を感じるのは気のせいか。
スタート位置であるおじいさんの家には望遠鏡タイルが置かれ……
プレイヤーコマである飛行機を、順番はランダムに置きます。
星のまわりには5枚の「紙飛行機」(映画のキーワードでもある)を配置。
自分の色の飛行帽と、キツネカード8枚のセットを受けとってゲームスタートとなります。
もし誰かが、何百万もの星のなかの
たったひとつの星にしかない
一本の花を愛していたなら、
そのたくさんの星をながめるだけで、
その人は幸せになれる。
ゲームの目的は、物語タイルや紙飛行機などを集めてたくさんの星を集めることです。
他にも雲の効果で獲得したり……。
王子さまの星に到着した時に、紙飛行機を1枚受けとって獲得します。
ゲームは王子さまの星に行くことが目的の一つですが、勝敗はそれまでにどれだけの星を集めることができるかにかかっているのです!
計画のない目標は、
ただの願い事にすぎない。
同じ場所なら、上にコマが乗っているプレイヤーから解決します。
プレイヤーは手番を得たら、カードを1枚プレイして、その数以下のマス数だけ飛行機コマを進めます(最低1マス)。
雲に乗ったらその効果を解決。
・星:前述してますが、星トークンを取れます。
・望遠鏡:望遠鏡トークンを得る。効果は様々で、共通のストックから星トークンを取ったり、他のプレイヤーから取ったりする。
・鳥:おじいさんカードをもらいます。こちらは手札として使えるほかに、特別な移動ができるカードがあります。
雲ではなく、他のプレイヤーの飛行機コマに乗ったら、そのプレイヤーからカードを1枚ランダムに奪い、その後手札から1枚押し付けます。
王子さまの星まで到達したら、紙飛行機を1つもらい、手札をすべて捨てます。
そして、ゲームは全てのプレイヤーの手札が0枚となった時点で終了します。
探しているものは、
たった一輪のバラや
ほんの少しの水の中にも見つかるはずだ。
基本は手札を使ったレースゲームではありますが、勝利のためにはどれだけ多く星を集めることができるかが重要。
先んじて進んでほかの人よりも早くタイルを獲得する方法を取ると、今度は手番が回ってこなくなるのでそこが悩みどころ。
見えている情報以上に、裏向きで隠されている要素を推測することも大事(「かんじんなことは、目に見えないんだよ」と申しますので……)。
例えば……
半分の王子さまは持っている。
ルールは簡単ですが、駆け引きと状況の読みが重要なゲームとなっており、年齢を問わずに遊べる感じ。
原作が好きな人はもちろん、映画を待っているという人、星の王子さまボードゲームはカツカツできつかったというひと、短時間で終わるちょっとしたボードゲームをお探しの人には結構オススメな出来となっております。
星の王子さま その先の物語
プレイ人数:2-6人
対象年齢:6歳以上
プレイ時間:20分
製作:Ludonaute
デザイン:アントワーヌ・ボゥザ、ブルーノ・カタラ
価格:4,000円+税
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