今回紹介するのは、ゲームマーケット直前の4月末には出荷になるゲーム4作のうち、ゲストとして来日するアントワーヌ・ボザデザインの
士魂~サムライスピリット
です。
残るは先に紹介している『プロウィンキア・ロマーナ』と『ロール・フォー・ザ・ギャラクシー』と『チグリス・ユーフラテス』。
一応全部4月発売は守られた……!
なお、『ライナークニツィアの日本庭園』はゲームと言うよりはパズル。
ゲーム自体は黒澤映画の『七人の侍』にインスパイアされた内容。
恐ろしい野盗野伏せり「鬼武者党」に狙われる貧しい農村を、集い来た七人の侍が協力し撃退することになります。
名前はなぜか七人の侍とほぼ同じ名前となっております。
また、負傷の結果次第では獣化して、戦闘力や気合が増えます。
平八
タツジンクラスのアトモスフィア。
獣化するとアライグマ。アライグマナンデ!?
大輔
(たぶん七郎治/Shichiroujiが発音しにくかったんで、その役者の加東大介からとったんじゃなかろうか……漢字は違うけど)
獣化するとサルなんだけど、明らかにニホンザルじゃない……
勘兵衛
獣化前はどうみてもウルヴァリン……
獣化するとイノシシ。
菊千代
七人の侍では最強の主人公であった菊千代は……
獣化するとトラ。
ボザ……トラ、日本にいないよ。
久蔵
獣化するとキツネ。
どうでもいいけど、みんな大太刀か二刀流なのだなぁ。槍もちとかいないのね。
守るべき村は農地が6面。
農民の家族がまるでこけしのようだ(こけしです)。
柵を作って防御。プレイ人数+2個置く。
そして村の門にはなぜか鳥居。
襲い来る鬼武者党の野伏せりはカードで。
1~4の基本戦力が数値で書かれているのみ。
使うのはプレイヤー人数×7枚。ノルマは一人7枚ということか……
辮髪刺青とか、日本人離れした……どっちかというと蛇頭?
副党目と頭目はわきによける。
意外と正確な鎖鎌。
でもカタール使いとかいるんだが……天竺帰りのありがたい野伏せりか?
ゲーム自体はシンプルで、3ラウンドの攻防に耐えればプレイヤー陣の勝利。
プレイヤーは順番に手番を得ますが、自分の手番には戦闘のペナルティを受けた後で、以下のアクションを実行します。
・戦闘して対決
・戦闘して防御
・援護
・パス
戦闘をして対決をすると、野伏せりの山札を引いて自分のタイルの右に並べます。
並べた野伏せりの戦闘力合計が、気合を超えない限りは何も起きませんが、
超えると村の柵が1つ壊されてしまいます。
※写真では気合値マーカーを動かし忘れてます。
戦闘して防御をすると、農民、農地、家族のアイコンがある=襲おうとしている野伏せりを、対決することなく1枚邪魔できますが、邪魔できるのは1種類につき1枚だけです。
援護をすると、「侵入者」と呼ばれる、野伏せりの山札から抜け出した(侵入者置き場に表を見ずにおかれる)カードを増やしたうえで(隙ができたのだ)、ほかのプレイヤーに援護トークンを与えることができます。
援護トークンは使うと特技を発動できるというもの。
パスをすると、このラウンドはこれ以上何もできなくなってしまいます。
野伏せりの山札がなくなった(処理は最後まで実効)か全員がパスすると、1ラウンド終了。残ってた野伏せりはすべて侵入者となります。
農民を助けていないサムライは負傷、農地を守っていないサムライは農地トークンを一つとって、裏のペナルティを受けます。家族は救うとボーナスになります。
そして侵入者たちの山をめくっていって、火災アイコンが出るたびに柵を取り除いていきます。柵が無ければ農地が破壊されます!
これでしのぎ切れば(農地と家族とが残っているなら)次のラウンドに。
副頭目をプレイやー人数分混ぜて、第2波をしのぎましょう!
プレイヤー操るサムライは、4回負傷すると死亡し、ゲームオーバーとなります。
また、侵入者により農地や農民や家族が取り除かれるわけにも行けません。
つまり、襲いくる野党を自分の限界まで受け持ち捌きつつ、農地と家族を守っていく、協力型バースト系ゲーム。
今の気合値、ほかのプレイヤーが捌いている野盗カード、しなければならない仕事(農地や農民や家族を守る)を意識しながら、野伏せりの山札に何が残っているのかをよくよく考えて、どこまでなら我慢できるのかを考える感じ。
野伏せりは、1から4まですべて同数13枚あり、それぞれ農民、田畑、家族、襲うものが4枚ずつと、目標の無いものが1枚で、人数×7枚シャッフル後ランダムに使うので、その数と種類の把握も重要です。
1ラウンド目は、内訳を確認するチャンスなのですが、わかったとしても副頭目、頭目も毎ラウンド増えるので難しいところ。
忍耐!
ルール自体はシンプルですが、キャラクター性を持たせるルールにより、かなりそれらしい展開となります。
軽めの協力型ゲームを探している人にはぴったりですし、元ネタの映画のファンだという人にはうんちく垂れながらプレイしてほしいところなのでぜひオススメいたします。
もちろん、まだ映画を見てないよ、という人には映画もオススメです。
士魂~サムライスピリット(Samurai Spirit)
プレイ人数:1-7人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:20~45分+
製作:Fun Forge
デザイン:アントワーヌ・ボザ
価格:4,000+税
日本語タイトルはいろいろ考慮してつけた。複数形ではないので間違わぬこと。いいね?
なお、映画はオリジナル版でこのゲームの4.6プレイ分の時間となっております……