休まずにKnizia、働くよKnizia『ライナー・クニツィアの日本庭園』


今回紹介するのは、ゲームマーケット直前の4月末に出荷となったゲーム4作……ではなく、純粋パズルである

ライナー・クニツィアの
日本庭園
です。
新作ゲーム4作は何かと言えば、先に紹介している『プロウィンキア・ロマーナ』と『ロール・フォー・ザ・ギャラクシー』と『士魂~サムライスピリット』と『チグリス・ユーフラテス』。
一応全部4月発売は守られた……!


なお、こちらは枯山水とは全く関係ございません!

元のタイトルもBRAINS Japanischen Gartenで、どちらかというと”BRAINS”シリーズのパズルゲーム。
でもこれを『ブレインズ』とかにするとサンダーバードのキャラっぽいし、『ブレイン』だと大破壊をたくらんでいそうで救えるものはほかになさそうになるから副題をタイトルにしたんだよ!

パズルとしてはシンプルなもので、7種類あるタイルを指定の形と枚数とそのほか条件を満たしつつ並べるもの

条件は、道をつなげる条件、道の途中に東屋(注:原文ではパゴダ……)があることが条件、道が陰陽紋の広間を通過することが条件、道が指定数のタイルを通過することが条件……となっております。

東屋。

原文はパゴダ。しかしどう見ても日本の仏塔様式ではない。

陰陽の庭。

寡聞にして陰陽模様の広場がある日本庭園を知らない……

いやらしいのは橋の存在で、、橋があると道はそこで途切れるということ。

タイルの配置の組み合わせだけ考えると、3枚並べる問題で7×4×6×4×5×4通り。
6枚並べるものでは7×4×6×4×5×4×4×4×3×4×2×4通り(7枚とそれぞれの向き)。
総当たりでやってもいいけど……さて、できるか!?

レベル1から……


レベル50まで!
オマケ問題のダウンロードも、同梱のコードを使ってできます。

パズルのルールとタイル自体のお話はおしまい。
実際これ以上紹介するとネタバレになるし。

面白いのは、パズル協力としてクニツィア一門のクリスチャン・ブリースデールの名前が挙がっていること。
「知ってるよ、いつも協力してるじゃねーか」と言う人もいるかもしれませんが、パズルというもののデザインと、問題のデザインは別物なんですよ。
たとえば数独のルール作成と、数独の問題作成は別な能力と才能が必要となるのです……
そこでブリースデールが「協力」ではなく「パズル協力」で名前が挙がっているのが製品的にはちょっと面白いところなわけです。
実際このゲームに関してはクニツィアより、弟子の方がスゴイ気もする。

なお、パズル的には手掛かりが見えるとちゃんと解けるモノとなっており、場所もとらないのでこれからの行楽シーズンのお供にちょっといい感じかと思われます。
あと、自信のある人は問題を自作するのも面白いかもしれません。

ライナー・クニツィアの日本庭園(BRAINS: Japanischen Garten)
プレイ人数:1人(パズルだから)
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:5-20分+(難易度と解く人の能力次第)
製作:Pegsus Spiele
デザイン:ライナー・クニツィア
パズルデザイン協力:セバスチャン・ブリーズデール
価格:1,800円+税