さて、先日開催されました『チケット・トゥ・ライド日本選手権 関東地区予選』での結果からなどですが……
1)チケット・トゥ・ライドは運のゲームではない
今回は55名参加しての大会でしたが、強い人は順当に勝ち進んでおりまして、本戦進出の1位から7位までのプレイヤーの平均獲得ゲーム点数を見てみますと……
【1位 マッチポイント14点】645点/平均129.0点(順位:1-1–1–1–2)
【2位 マッチポイント13点】603点/平均120.6点(順位:1-2-1-2–1)
【3位 マッチポイント12点】611点/平均122.2点(順位:1-3–2-1-1)
【4位 マッチポイント11点】550点/平均110.0点(順位:1-3-1-3-1)
【5位 マッチポイント11点】539点/平均107.8点(順位:2-1-1–3–2)
【6位 マッチポイント10点】594点/平均118.8点(順位:1-1–3–2–3)
【7位 マッチポイント10点】585点/平均117.0点(順位:1-2-3-3-1)
マッチポイントは1位=3点、2位=2点、3位=1点、4~5位=0点でした。
同じラウンドで色が一緒になっている(黒以外)のは同じ卓での対戦を意味しており、決勝間際の過酷な潰し合いの状況がわかると思います。
マッチポイント10点で同点にもかかわらず進出のならなかった3名は、どこかのラウンドで4位(つまりマッチポイント0がある)という点で、どの卓でもアベレージで勝ち抜けている人が上位になっています。
つまり、チケット・トゥ・ライドはあきらかに運の要素だけではなく、スキルの要素が決勝進出には必要だったことがわかっていただけると思います。
2)スイス式って?
いくつか質問が上がったのが、組み合わせの方法。
今回使用したのは変形のスイス式です。
チェスや、日本だとTCGなどの大会では一般的に使用されておりますが各ラウンドの勝ち負けで得点を与え、次のラウンドは
・得点のなるべく近い相手
・対戦したことがなるべく無い相手
を組みあわせて行くものです。
この方法は総当たりに比べると試合回数は抑えることができ、一般の勝ち抜け(シングル・エリミネーション)よりも運の要素は抑えられ、かつ実力が近いであろう対戦相手と組み合わせていくので順位にも妥当性が出てくる方法です。
ただし今回は、2人対戦のゲームではなく、同じ卓で複数プレイヤーが参加するゲームのため、「なるべく対戦したことが無い相手」と言う部分はほぼ無視した、変形のスイス式になっております。
また、ホビージャパン・ゲームフェスティバル初日に最終チャンスのトライアルも予定されておりますが、こちらは各地区進出人数がすべて決まり次第のお知らせとなります。
皆様のご参加お待ちしております。