ポケットバトルシリーズもついに近代編に突入……第一弾が銃兵が銃列を組んで撃ち合う時代と決別しつつあったのが南北戦争が今回の戦場である
ポケットバトル:南軍vs北軍
です。
南北戦争自体は日本ではあまり知られていないのですが、当然アメリカでは人気のジャンル。研究もかなりされているし、戦史もいろいろ発表されているジャンルです。
基本シミュレーションゲームはキャラクターゲーム同様、その扱っているテーマを知っていると物語を読むのと同様さらに楽しめますので、周辺知識を仕入れるのもあわせてやっておくが吉。このあたりはブルーマックスも同じだね。
まぁ、ゲームシステムとか紹介は今回はいいでしょう。シリーズもので散々プレイされているんで。
で、今回はとりあえずユニット紹介。
新能力の「致死」がイカス狙撃手と選抜射手。
ちなみに「致死」は1ヒットすると1負傷するのではなく、さくっと1ユニット死ぬるぞ。
南軍のオードナンスライフル砲。4・5・6・6でヒット。
北軍のナポレオン砲。長射程で広範囲で追加ダイス1。
北軍のガトリング砲。ダイス3個追加ふりとかすげぇな!
これらの『砲』の登場がどのように戦場を変えるのか?
「普通の歩兵」でも射撃と交戦ダイスを持っており、手にした小銃の能力が表現されている感じ。
因みにそれまでのスムースボアの銃から旋条(ライフル)銃に代わって圧倒的に射程と殺傷力が増した結果、「鉄砲って狙っても当たらないんで個別に狙うんではなく集団で部隊に向けて撃つ、そのために装填のこともあるし立って銃列組むぜ」と言うのがダメなんじゃないかと言うことになってったのがこの時代(気付いてないんですごい勢いで人が死んでる)。
なお左がローマの「普通の兵隊」。部隊の編成ポイントは同じなのに注目。
南北戦争らしいユニットとしては、「従軍牧師」や南北ともにゲリラ戦で活躍した「パルチザン・レンジャーズ」や「ブッシュワッカーズ」、フランスからの支援である「ズアーブ兵」や「ナポレオン砲」、北軍の精鋭部隊「鉄の旅団」、南軍の敗残部隊を集めて再編した「集成歩兵連隊」、「救急馬車」などがあります。
潔いくらいルールの変更は無いので、シリーズのファンには買ってすぐ遊べる内容となっておりますし、やはりこれは他のセットとのクロスオーバーを試して遊ぶのが楽しいのではないかと思われます。
南北戦争ネタが好きな方、シリーズのファンの方、ファンタジー世界で銃火器があったらどうなるのか見てみたい方にお勧めいたします。
ポケットバトル:南軍対北軍(Pocket Battles: Confederacy vs Union)
プレイ人数:2人
対象年齢:13歳以上
プレイ時間:30分以上
製作:Z-MAN Games
デザイン:パオロ・モーリ、フランチェスコ・シロッキ
価格:2,000円+税
因みに来週出荷です。