さて、ボチボチ来年度ですが、年度末と言うのは企業にとって得点フェイズみたいなもので、でっかく仕入れをしちゃったりしたら、翌月売れても得点がマイナスになるのよ……と、考えると期末の雑誌のバックナンバーが手に入りにくかったり、期末の新製品が瞬殺する理由がわかると思うのです。
で、そんな話と関係なく今回紹介するのは
コンチネンタル・エクスプレス
プレイヤーは鉄道の車両基地の管理者として、最初に配られる契約カードや、目的カードに従った列車編成のためにポイントを切り替えたりして、点数を得ることになります。
最初に配られる契約カードは10種類中2枚で、そこに描かれている会社のアイコンを持つ目的カードや、トークンを、規定数得るのが目的です。
ではその目的カードはどのようにしたら獲得できるかと言うと、自分の手番に3枚公開されているいずれかの目的カードに記されている種類の車輛カードを獲得していたら、目的カードを取って、その車輛車輛を連結することで達成できます。
なお、トークンは後述の人物カード「上司」により獲得できます。
ではその車輛はどうやって確保するかと言うと、3段3列に公開された小さなカードの中からカードを1枚取らなくてはならず、そのカードは山札に近い列は2金、真ん中が1金、一番端が0金で、取られた場所を埋めるようにカードを0金側にずらし、山札から補充することになります。
カードはいろいろな「車輛」カードのほか、「紙幣」カード(お金が必要な列のカードを取ることができる)、補充の時にめくられると効果を及ぼす「イベント」カード(火災や列車事故が起きる)、取ったら効果を発揮して捨て札になる「人物カード」があります。
最初は当然お金がありませんので、いちばん右の無料の列からしかカードを取れませんが、そのうちお金がたまってくると右端に流れる前にお金を払ってカードを取ったりすることもできるようになります。
契約カードにも点数はありますが、目的カードにも点数があるため、契約に関係のある目的だけを狙っていてもダメ。
流れはひたすらカードを取る⇒目的達成してるなら達成を繰り返す感じ。
しかし、その軽いルールながら、ほかのプレイヤーに先んじて目的カードを取るにはどのカードを取るべきか、もしくはじゃまするならどのカードを取るのがよいのか、0金列に流れてくるカードは見えているので、なおさらその辺を悩みながら進行するドラフトゲームです。
実にシンプルで、小箱で安くてプレイもすぐできる、『中世の建築士たち』でも言及しましたが、今流行のスタイルに合致する持ち運びもしやすい小品として、揃えておくことをお勧めいたします。
コンチネンタル・エクスプレス(Continental Express)
プレイ人数:2~4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:約20分
製作:Bombyx
デザイン:シャルル・シュヴァリエ
価格:2,000円+税
オマケのタイムライン(缶バージョン)に使えるプロモカード……と思われるのですが、フランスのボードゲーム雑誌「plato」の第1号発行年?