先月末に、日本経済新聞社様のNIKKEIプラス1で紹介された結果……
おかげ様で『ドブル』は当社在庫完売 ザイコ\(^o^)/オワタ
再入荷は早くても来年2月以降 /(^o^)\ナンテコッタイ
……と、いうわけでボードゲームとしては異例の最大瞬間風速で当社在庫は品切れとなりました。
あと、エッセン新作はどれも人気ですなー。
『キーフラワー(Keyflower)』、『蟻の国(Myrmes)』、『(株)ゴブリンズ(Goblins Inc.)』のどれも好評で、追加をかけないと追いつかない状態。一応年内に来るハズ。
あと、ドイツでは結構好評なセールスらしい『チューダーの薔薇(Nobleman)』や『オドヴィル:奇妙な村(Oddville)』はボチボチ評判が聞こえ始めてますが、総じて好評な感じ。
もちろんクニツィアの『ライナー・クニツィアの秦(Quin)』と『ライナー・クニツィアのスペクタクラム(Spectacrum)』も好評。特に『秦』は評価高いみたいですね……秦とは内容はあんまり関係ないけど。
他にも先行販売の『ツォルキン(Tzolk’in)』も入荷が待たれている状態だし、何だこの当たり年っぷり。
ボジョレーの売り文句みたいだ。
というわけで、今回はそんな好調なゲームの大漁のおかげでか影の薄い、エッセン新作にあまり関係のないちょっと前に入荷の商品をご紹介。
いや、毎年のことですが、結構埋もれちゃう中に良いものもあるんですよ。
というのがペガサスの社長もちょっとおすすめの(一番は『チューダーの薔薇』でしたが)
ウィ・ウィル・ウォック・ユー!です。
ああ。このゲーム、正しくは『ウィ・ウィル・ウォック・ユー』ね。
クイーンの曲のパロディなんで『ウィー』じゃないよ。
……って、和訳ルールのタイトル間違えてんじゃん!
誤:ウィー・ウィル・ウォック・ユー
正:ウィ・ウィル・ウォック・ユー
以上訂正いたします。
ゲームは『ウォック・ミュージック・フェスティバル』での中華料理人と食材/ウォック・スター(中華鍋スター?)たちによる、料理対決……ワケワカラン
ルール自体はこんな感じ。
その横には食材を、3枚・3枚、2枚・2枚と置いて、3枚・3枚のわきにコイン6枚、2枚・2枚の横にコイン4枚を置きます。
つまり、3枚の列はどっちも6コイン、2枚の列はどっちも2コインの価格であることを表しています。
中華鍋カードは、作ると得点になるカード。
食材は……食材のはずなのに、なぜか往年のスターみたいに見えます。
コインは……なんか遠目には昭和64年の1円玉に見える別の何かです。
プレイヤーにはこの怪しげなコイン3枚が配られます。
で、プレイヤーが手番にすることは、
1: 並んでいるコインを1枚取る。
2: 食材を1列とる
3: 中華鍋カードを取る
のどれか1つ。
コインを取ると、自分のコイン枚数は増えますが、その食材の価格は下がります。
食材を取るためには、価格と同じ枚数のコインを、価格のコインに手札から追加して並べます。
つまり価格が上がるわけ。そのあとで列は同じ枚数補充されます。
中華鍋カード取る(注文を取る)には、食材カードの左右上のシンボル(丼とか箸とか5スート+ワイルドの★)で、同じもの4個が必要。この食材は自分の前によけておき、注文を取るのには使えなくなります。
どんぶり4つで受注の図。
で、場の食材がなくなったらもう1周してゲーム終了。
獲得した注文(中華鍋カード)に書いてある条件の食材を割り振って、完成した注文だけが得点になります。
こんな感じで割り振ります。
今回は合計16点ってこと。ティナ・ツーナーが結構余った。
場の注文状況(並んだ中華鍋カード)をにらみつつつ、食材を確保し(注文状況で価値が上下してるハズ)、なおかつスートのセットを組んで注文を取り(そのために無駄な食材でも買わなきゃダメ?)、かつ無駄なく食材を料理に変換して(何せ貴重なコインリソースを使うんだし……)得点にする……
えー、アホなフレーバーに騙されてはいけません。結構なガチゲーです。
そういやこのあいだテストプレイした、制作中の日本語版予定のゲームもファミリーゲーム風の見た目とは裏腹に結構なガチゲーだったなぁ。不思議な感覚のストップ系ゲームでした。
あと他国との生産スケジュールを調整中の日本語版予定のゲームも……面白いけど名前通りのバカゲーか、あれは。
まぁ見た目に騙されたり、タイトルそのままだったり、テーマと内容が関係なかったり、テーマの再現性がすごかったり、面白そうだけどやってみたら好みと違ったり、逆に思わぬあたりがあったりと、だいたいは「こりゃ売れる!」とか「面白いけど売れない!」とか読めるけど、やっぱりゲームはやってみるまでわからんね。
ルールは簡単だけども、リソースを増やすべきか、食材を押さえるべきか、その食材も受注に必要なのか料理に必要なのか、その値段でその点数にしていいのか、1手のアクションをそのアクションに使っていいのか……悩む。
さすがはライナー・クニツィアの弟子の作品。
師匠の名前もデベロッパーとしてクレジットされています実力派のゲーム、というところか。
と、いうわけで。
タイトルに騙されていた身としては、リソース管理と変換、相場操作、洋楽、クニツィア好きなら買って試してみることをお勧めします。
ウィ・ウィル・ウォック・ユー!(We Will Wok You!)
プレイ人数:2-4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:約30-40分
ゲームデザイン:セバスチャン・ブレスデール
製作:Pegasus Spiele
価格:1,800円+税
あと……最近女子高生と『タイムライン』をする機会があったのですが、『ウッドストック・フェスティバル』を知らないとか、ジェネレーションギャップを感じたので一応元ネタを紹介しておく。
ウィ・ウィル・ウォック・ユー!(We Will Wok You!)
元ネタはクィーンの『ウィ・ウィル・ロック・ユー!』
Wokは中華鍋。
「お前を揺さぶってやるぜ!」じゃなくて「お前を鍋で調理してやるぜ!」ってところか。
フレディ・ブロッコリー(Freddie Broccoli)
元ネタはクィーンのボーカル、フレディ・マーキュリー。
なぜブロッコリーなのかは不明。
チックン・ジャガー(Chick’n Jagger)
元ネタはローリング・ストーンズのミック・ジャガー。
万が一日本語版が出るならトリニック・ジャガーにする。
マライア・キャロット(Mariah Carrot)
元ネタは言わずと知れたマライア・キャリー
ティナ・ツーナー(Tina Tuna)
元ネタはティナ・ターナー。
日本語版が出るならツナ・ターナーにする。
オジー・オクトパス(Ozzy Octopus)
元ネタはブラックサバスのボーカルだったオジー・オズボーン。
絵でコウモリを持ってるあたり芸細かい。
おまけにゲームには8枚しかないし。
海老の王様、エルヴィス(Elvis, the King Prown)
元ネタはキング・オブ・ロックンロール、エルヴィス・プレスリー。
このゲームでは生きている!
日本語版が出るならエヴィルスにする。
何にせよゲームの内容とは全く関係ない(笑)