クセが強いけど、TCG経験者やTCG的ゲームが得意な人に親和性の高いTCG的ゲーム内容で好評のうち、わりとあっさり品切れになりました十二季節の魔法使いですが……わりと早いうちに人気が出るよと予告していたんですよ……
と、いうわけでエッセンに先んじてGEN-CON展開のあった北米在庫は品切れ。
急遽手配した欧州在庫分の入荷をお待ちください。
さて。
今回は目ざとくサパっと入手した皆様に、終業後、当社で毎晩のように十二季節の魔法使いをプレイしているルーキー(殿堂)氏によるカード評価をお送りします。
TCGで鍛えたカード評価眼ははたしてどのようなカードを選ぶのか……
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十二季節の魔法使いは、コンポーネントのポップな見た目とは裏腹に、カードの相互作用により千変万化な状況が生まれ、高い戦略性を秘めたゲームであると言えます。プレイヤーは魔術師として三年間の戦いに身を投じて大魔道師を目指すことになりますが、実際のゲームの行方を左右するのは実は“トーナメント”そのものではなく、その準備を行う“序幕”であると言っても過言ではありません。
序幕では、プレイヤーは与えられたカードプールの中から魔法のアイテムや使い魔であるパワーカードを選んでいって、デッキを構築することになります。ところが、なんとなくカードを集めていたのでは得点(名声ポイント)を伸ばすことはなかなかできません。カードを順番に取っていく「パワーカードの選択」の際に、相性の良い組み合わせのカードを集めてデッキを強くするためには、デッキの軸となるパワーカードを知っておくことが大きなアドバンテージになります。
今回は、そういったパワーカードをいくつかピックアップしてご紹介します。
◎本命
水晶球
このゲームで唯一、継続的に新しいパワーカードを手に入れることのできる効果を持っています。
パワーカードの枚数が増えれば新しい効果を利用できますし、ゲーム終了時の名声ポイントも増えて有利になります。
また、通常のコストを支払わずに召喚できる効果は『エオリスのルーン方体』や『クシディットのランプ』と相性が良く、『精霊のアミュレット』も全てのボーナスが得られてお得感満載です。
魔力4個というコストはそれなりに高いのですが、『壊死のクリス』や『物乞いの角笛』などでカバーすると使いやすくなります。
ただし、せっかくの水晶球も召喚ゲージが足りなければ使い物にならないので☆シンボルを頑張って集めましょう。
ちなみに、魔力が4個無いときでも効果を使えるので、対戦相手が引くカードを自分だけ先にチェックする使い方もできます。
運命の手
コストに魔力3個とクリスタルを含むため召喚するのに骨が折れますが、場に出た後の効果は非常に強力です。
好きな魔力を支払ったことにできるため、先に魔力をリザーブに取っておく『時の砂時計』などと違って種類の裏目がなく、魔力不足で困ることはまずないでしょう。
こうなると手札の展開が対戦相手より圧倒的に早くなりますし、季節ダイスでパワーカードを引いても最後まで手札が余る心配がありません。
運命の手があれば召喚に使用する魔力が3個以下に減るため『驚愕の箱』でボーナスをもらい続けることも容易であり、魔力を余らせてどんどん変転していけるので『イオの財布』などをより一層利用できます。
◎対抗
泥棒フェアリー
使い魔の中でも最強クラスのパワーカードです。召喚コストの割にポテンシャルが非常に高く、『水晶球』のような強力な発動効果であっても泥棒フェアリーを前にしてはほとんどプラスになりません。
それどころか『暴食の大鍋』など起動を諦めた方がマシなカードも多数あり、デッキがこの一枚に完封されてしまうことすらあります。
「パワーカードの選択」の際、泥棒フェアリーを取った後であれば、発動効果を持つパワーカードを対戦相手に押し付けることでどんどん有利になっていきます。このカードは対戦相手にばれていない方が効果的なので、喜んで最初に取っていいと思います。
◎大穴
使い魔の像
多くの場合、このパワーカードは
コストに見合った働きをしてくれません。
ゲーム中で最も重いクラスのコストで、召喚しても名声ポイントは0だし、『驚愕の箱』を超えるにはかなりの努力が必要です。
しかし、唯一の長所は“他の誰も要らないカードである”点。このゲームは最終的に手札に残したカードがマイナス得点となるため、残り物の中であればコストが軽くて召喚しやすいものを取りたいところ。つまり、先に使い魔を集めておけば、他のプレイヤーにとって不要な“像”は最後の方で回収できるのです。使い魔の像を上手く機能させるコツは、コストに必要な魔力が少ないものを集めること。そういった使い魔は単体でも強いものが多いので、複数確保できているときには“像”を狙ってみてはいかがでしょうか?
◎要注意
時のブーツ
次のターンに仕掛けようと思っていた矢先に、急に3ヵ月進んでゲームが終了してしまう……おそらく、このゲームをやり込んでいる人であれば、こいつの怖さを一度は経験していると思います。
3年目の夏を過ぎたら要注意で、ゲーム中に全く見かけていなかったとしても警戒して早めに動いて損はありません。
このカードを入手した場合、その後の『女預言者ナリア』『首長のアムサグ』といったパワーカードは少し価値を高めに見ておきましょう。
何故なら、対戦相手にパワーカードを使う隙を与えずにゲームを終わらせることができるため “手札にあるカード一枚につき名声5ポイントを失う” ペナルティを押し付けることができるからです。
逆に、ラウンド毎、季節が変わる毎に継続的にクリスタルを得るパワーカードを集めているなら、時間を巻き戻してボーナスを得る回数を増やしていくことも一つのアイディアです。
もちろん、この他にも軸となるパワーカードはたくさんありますし、全部で50種類もあるパワーカードの組み合わせは数えきれない程です。ぜひ、このゲームをどんどんプレイして、新たな発見に出会っていただきたいと思います。
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好評であれば、ほかにも書いてもらおう。
俺も楽だし。
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