数多くのご来場、誠にありがとうございました!
少々遅くなりましたが、先週土曜・日曜と開催されましたホビージャパン・ゲームフェスティバル2012の結果を発表いたします!
◆ドミニオン選手権2012
昨年に引き続き開催されたドミニオン日本選手権2012、本年度は午前午後二回の予選、合わせて200人を超えるプレイヤーの参加をいただき、予選を勝ち抜いた60名+シード選手である昨年のベスト4を加えた64名による決勝ラウンドは、非常に白熱した戦いとなりました。
予選風景。
2日間に及ぶ激闘を制したのは、三津家和彦氏(写真右)。
優勝に王手をかけた決勝戦三戦目では、「移動動物園」を中心としたコンボデッキを組み上げて他三人を圧倒、予選決勝通じて安定したプレイを見せてくれました。
なお、三津家氏は10年前にマジック・ザ・ギャザリングの日本選手権でも優勝しており、10年越しで二度目の日本代表の栄冠に輝くことに。
三津家氏は、8/17-18にアメリカ・インディアナポリスで開催されるGENCONでのドミニオン世界選手権へ参加することになります。昨年のre_ne氏に続く、二年連続の日本人による世界制覇を期待したいと思います。
なお、初日、2日目で使用したサプライを公開いたします。興味がある方は是非プレイしてみてください。
ドミニオン日本選手権2012サプライ
●一日目(午前)
・一回戦:堀 村 貧民街 執事 民兵 泥棒 金貸し 鉱山 改良 ハーレム
・二回戦:工房 改築 鍛冶屋 祝宴 男爵 鉱山の村 魔女 市場 公爵 寵臣
・三回戦:木こり 大広間 金貸し 役人 庭園 偵察員 共謀者 改良 拷問人 貢物
・四回戦:手先 村 木こり 願いの井戸 玉座の間 銅細工師 鉄工所 書庫 議事堂 貴族
●一日目(午後)
・一回戦:中庭 願いの井戸 執事 改築 泥棒 鉱山 研究所 書庫 ハーレム 貴族
・二回戦:木こり 大広間 貧民街 民兵 偵察員 橋 書庫 寵臣 貢物 ハーレム
・三回戦:地下貯蔵庫 手先 願いの井戸 鍛冶屋 玉座の間 役人 共謀者 鉄工所 市場 冒険者
・四回戦:秘密の部屋 宰相 執事 庭園 泥棒 役人 魔女 市場 公爵 改良
●二日目
・一回戦:手先 停泊所 見張り 漁村 巾着切り 隊商 書庫 商船 前哨地 宝物庫
・二回戦:変成 薬師 木こり 村 錬金術師 共謀者 銅細工師 男爵 ゴーレム 弟子
・三回戦:望楼 交易路 鉱山の村 研究所 保管庫 冒険者 貴族 ならず者 銀行 鍛造
・四回戦:地下貯蔵庫 移動動物園 泥棒 男爵 再建 農村 祝祭 収穫 豊穣の角笛 貴族
・五回戦:願いの井戸 玉座の間 遊牧民の野営地 開発 香辛料職人 市場 厩舎 地図職人 国境の村 農地
●準決勝:灯台 岐路 倉庫 使い魔 島 共謀者 馬商人 囲郭村 大衆 拡張
◆第2回 世界の七不思議日本選手権2012
今年はよくよく考えると、ドミニオンの決勝進出枠が倍になっており、2日目イベントの参加者希望者が結構決勝に進出していたということもありましたが、それでも22人ものプレイヤーが集まって、世界の七不思議の頂点を巡って戦いを繰り広げることになりました。
予選ラウンドは5ラウンド行われ、上位7名による決勝が行われました。
各都市の平均獲得VP、最高獲得VP、最低獲得VP、獲得マッチポイント平均は今回は以下のような感じです。
都市名 / 平均VP / 最高VP / 最低VP / 平均マッチポイント / 1位獲得率
ロードス / 53.53 / 75 / 39 / 2.53pt / 29.41%
アレクサンドリア / 51.76 / 70 / 37 / 2.06pt / 17.65%
エフェソス / 50.94 / 67 / 42 / 2.19pt / 18.75%
バビロン / 50.67 / 65 / 37 / 2.13pt / 13.33%
オリンピア / 49.8 / 59 / 39 / 1.73pt / 13.33%
ハリカルナッソス / 52.00 / 64 / 33 / 3.07pt / 28.57%
ギザ / 47.1 / 62 / 39 / 1.13pt / 6.25%
ギザの点数の低さの件ですが、1卓5~6人で行われたこと、またプレイ技術の向上、席順などもあり勝ちに絡めなかったことなどもあって、以上のような結果になったのかと思われます。
時間があったら、各得点分野ごとの得点統計も出したいのですが……(5ラウンド目の決勝卓、科学だけで55vp出しているエフェソスとか!)
決勝ラウンドは、世界の七不思議:指導者たち入りで行われ、使用都市はドラフトで決めました。
このドラフトの方法は、ランダムに決めた先手プレイヤーから時計回り順で、
1)都市カードを引き、
2)それを使いたいなら表向きで自分の前に置く
3)使いたくないなら表向きでまだ都市カードを自分の前に置いていないプレイヤーの前に置く
というもの。ヒストリー・オブ・ザ・ワールドのあれです。
そして決勝の結果(席順)は以下の通りです。
ギザ:58vp 3位
アレクサンドリア:54vp 4位
ハリカルナッソス:52vp 7位
エフェソス:54vp 6位
ロードス:75vp 1位
バビロン:54vp 5位
ローマ:69vp 2位
1位は予選2位で決勝進出、ロードスで75vp獲得のソエダ・タカヒコさんでした。
ホテルでの「指導者たち」入りの練習の成果が決勝で生かされての、しかも予選での最高獲得vpタイ記録での堂々の優勝でした。
なお、優勝賞品は前回に引き続き、7&iの商品券でした。
◆ディクシット日本選手権
「キング・オブ・フレーズ」を決定すべく開催されたディクシットの第1回日本選手権。
前評判自体は高かったものの、実際フタを開けてみれば参加者10名。
「ドミニオンが予選落ちだったら出たかったんだけど」という方が複数いたことがちょっと残念。それでも日夜練習に励んできたプレイヤーから親子参加まで、幅広い参加者たちによる熱戦が繰り広げられた。
競技は予選ラウンド4回戦。1回戦は「ジャーニー」、2回戦は「ディクシット2」、3回戦は「オデッセイ」、4回戦は「ディクシット」を使用。
1回戦の「ジャーニー」は慣れないカードのため苦戦したものの、2回戦以降は慣れたカードの使用で実力者たちが順当に得点を重ねていく展開となった。
この予選4回戦は全体的にほのぼのとした雰囲気の中で盛り上がりながら競技が実施されていた。そして予選の上位6名が決勝へ進出。
決勝は「ディクシット」から「ジャーニー」まで全336枚を使用した耐久戦。
序盤は余裕でプレイしていたファイナリストたちも、時間が経つにつれ「アクティブプレイヤーが回って来るのが怖い」と言い始める消耗戦となった。
特に予選4戦3勝でトップ通過のプレイヤーが完全にスタミナ切れをして周回遅れ(トップとの点差30点以上)となり、ボキャブラリーの豊富さだけでなく、スタミナも要求されることが証明された。
激闘100分の決勝を制したのは92点獲得のサー・カワカミ氏(写真中央)。
決勝全体で、確実にアクティブプレイヤーのカードを当てていき、後半スタミナ切れのライバルたちを突き放した。
勝因は、やはり「全384枚のカードを覚えたこと」とのこと。
親子参加のシマサキ氏は惜しくも3位。一緒に参加していた娘さんが「パパは日本で3位になったよ」と電話で家に報告していたのが印象的だった。尚、カワカミ氏には優勝商品として、フランス・イラストつながりで、星の王子さま ポップアップ絵本が授与された。
◆ビブリオス日本選手権
ビブリオスの日本語版が発売されて間もないにもかかわらず、ビブリオス日本選手権にご参加いただきありがとうございました。
残念ながら、参加者は7名と少なかったのですが、大会は非常に和やかな雰囲気で行われてました。
「競り」をメインとしたゲームということもあり、要所要所では白熱したやり取りが見られました。やはり、競りフェイズで重要なカードが飛び出した時の緊張感は、外から見ていても面白いものです。
予選ラウンドでは決勝の椅子を巡って4人のタイブレイクとなりましたが、マーサさん、王太郎さんが決勝ラウンドへ進出。そして、優勝は、予選3ラウンド+決勝ラウンドを全て1位で駆け抜けたAAさん!決勝ラウンドは競合分野のアルファベット勝負にもつれ込む接戦でしたが、このゲームにおける「A」の強さを象徴する勝利でした。圧倒的な成績を残したAAさんでしたが、これを打ち負かす強者は現れるのでしょうか??
やり込むほど僅差の勝負となり、一つの判断が勝負を大きく分けるこのゲーム。みなさんのさらなるやり込みに大いに期待です!
なお優勝者には、優勝賞品として、蔵書をテーマとしたビブリオスにちなんで「ソニー電子書籍リーダー」が贈られました。おめでとうございます!
●決勝
1位 AA :8ポイント(予選マッチポイント12点)
2位 マーサ :6ポイント
3位 王太郎 :3ポイント
※なお、会場での体験会参加者数も非常に多く、当日の物販ではピクトマニアに次いで購入者も多かったため、今回のイベントでドミニオンなどで競技プレイ慣れしている人に今回初めてビブリオスが「発見」されたともいえますので、今後の挑戦者増に期待いたします。
他にも12人で髑髏と薔薇をプレイするという、イベント会場ならではの十二人の髑髏と薔薇やレジスタンス、ピクトマニア体験卓、ビブリオス体験卓なども非常に盛り上がっていました。
次回開催の機会がありましたら、またこちらで告知いたしますので、よろしくお願いいたします。
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