既に人日の節句も過ぎていますが、あけましておめでとうございます。
昨年急遽入稿締め切りが設定された日本語版ゲームが3本ほどありましたが、なんとかそのタスクもクリアされたのでブログも再開となりました。
おそらく近日中に、日本語版の最新作のご案内も出来るかと思われます。
ただ、旧正月が今年は1月23日からなので、これから中国の工場で生産するものはストップしちゃうんだよな。
さて、今回ご紹介するのは来週出荷予定のルールはお手軽、テーマはヘヴィなカードゲーム、
こねこミキサーです。
もう、タイトルだけでも恐ろしいのですが、アメリカのゲームなんで動物愛護団体がうるさいので、子供が遊ぶものは残虐なものは無いだろう……と思ったら本当に仔猫がミキサーに入ってスイッチを押すの押さないの、という直球ど真ん中な内容のカードゲームでした。
新年一発目がコレでいいのか。
●コシガヤバーガーは牛肉100％だよ…ふふ…ははは！
コレが共通の場。
おやすみ箱は仔猫が眠りにつく場所です。この大きなおやすみ箱カードの下に仔猫が潜り込めたら得点になります。
ミキサーは、狭いところが好きな仔猫が中に入って遊ぶ場所です。しかし、何かの拍子にスイッチが入ると……この大きなミキサーカードの下に入ってしまい、減点となります。
その真ん中が仔猫たちの危険な遊び場である台所のカウンターです。
プレイヤーの目的は、自分の仔猫をできるだけおやすみ箱のなかでおやすみいただき、他のプレイヤーの仔猫を出来るだけミキサーの中でよく混ぜるというか、その、こねるというか、された状態にするというものです。
●うにゃ～ん
ゲームは簡単。
仔猫は4色に分かれていて、各色16枚でプレイヤーはそのうちどれかの色を担当します。
最初の資料では3～12人、ボックスには2～8人になっていますが4色なんで4人までしか遊べません。途中で仕様変更があったっぽいです。
仔猫のカードは全部名前つき。
英語でのネコの名前がコレだけそろうリストも無いんじゃないか？
プレイヤーの分だけの仔猫カードとそのほかのカードを混ぜて山札にして、それぞれ手札を6枚引きます。
プレイヤーは自分の手番にカードを2枚までプレイし、最後に手札を6枚まで補充して次のプレイヤーに手番が移ります。
仔猫カードをプレイできるのはミキサーの中、カウンターの上、おやすみ箱の中で、仔猫は自分のものでも他のプレイヤーのものでもプレイできます。
また、移動させることが出来るカード（1移動から3移動まである）で、既に場に出ている仔猫カードを1移動につき1枚移動させることが出来ます（＜おやすみ箱→カウンター＞とかで、複数回指定も可能）。
他にも全ての仔猫をおやすみ箱に動かすカードや、ミキサーへ動かすカード、手札を右や左のプレイヤーに全て渡すカードなどがあります。
頃合を見計らって（！）、『ミキサースイッチON!』カードをプレイすると、おやすみ箱の中の仔猫は全て眠りにつき、ミキサーの中の仔猫たちは想像通り……そしてカウンターの仔猫たちはなぜかミキサーの中に全て入ります。
割り込んでミキサーを止めることができるのは、『ミキサースイッチON/OFF!』カードだけ。
スイッチONもできるけど、スイッチOFF！で仔猫を救うことも出来る便利カードです。
全ての『ミキサースイッチON！』と『ミキサースイッチON/OFF！』カードがプレイされたら集計。
無事におやすみ箱で寝ている仔猫は1枚2点、ミキサーで永眠している仔猫は－1点で、合計点数が大きいプレイヤーが勝者となります。
●ぐるぐるヤー！ ぐるぐるニャー！
ルールは簡単ですが、移動系のカード、現在の得点や出てきた各色の仔猫カードの枚数を覚えておくことが重要な感じの読み合いのゲーム。
ミキサーにもおやすみ箱にもどんどん仔猫が溜まっていくのですが、いつミキサーのスイッチを押すのが自分に取って得なのか、他の人は何時スイッチを入れるのか、移動系のカードを攻撃的に使うのか防御的に使うつもりなのか……を読みあう感じ。
何しろ、ミキサーのスイッチが入ったら、得点と減点になってしまううえにカウンターの上のカードも全てミキサーに入ってしまうので、カウンターに自分の仔猫を逃しても、次の手番のプレイヤーにスイッチを入れられてしまう可能性もあるわけです。
しかもカードは必ず2枚プレイする必要があるので、場合によっては泣く泣くスイッチを入れなければならなくなる可能性が。
とにかくいろんな意味で心臓に悪い度胸試し的なカードゲーム。
ネコ好きには（だめな意味で）堪らないゲームだと思いますが、ネコ好きの人がいなければ簡単なバーストゲームとしてオススメです。
※重要なルールとして、以下のルールは必ず守りましょう……
こねこミキサー（kittens in a Blender）
デザイン：ブレント・クヌードソン＆ブライアン・クヌードソン
プレイ人数：2-4人
対象年齢：8歳以上
プレイ時間：20-40分
制作：Closet Nerd
価格：1,600円＋税