さて、今回紹介いたしますのはローマの支配が衰え始めた時代のブリタニアはウェールズに攻めてきたヒベルニア人たちとの戦争をモチーフにした陣取りゲーム、
カンブリア
です。
時代的にはアーサー王のモデルといわれているアルトリウスのいた時代?
というわけで、もうね、この時代のこのテーマのゲームなんて(略
以上。
だけだと上司の厳しい目が突き刺さるので、ゲームの説明を。
ゲーム自体はかなりコンパクトな箱で、ゲームボードはB5で1.5枚位の大きさです。
マップは裏表とあり、一方はウェールズ地方(ローマ語でCambria)、もう一方はスコットランドのハドリアヌスの壁のあたりのカンブリア(Cumbria/「カンブリア宮殿」とか「カンブリア紀」の「カンブリア」こちら――ゲームではクンブリアで表記)と難易度をたがえてプレイ可能。
ゲーム自体は簡単な陣取りです。
ローマの野営地は、それぞれ街道でつながっています。
プレイヤーは自分の手番にダイスを2個ふり、どっちかのダイスの目で出た数字と同じ数字の要塞につながっている、何も無い街道に戦士を配置します。
要塞の数字は、つながっている街道の本数と同じです。
全ての街道がふさがったら、優勢なプレイヤーから軍団のトークンを得点としてもらいます。大きい要塞は、2番手も得点トークンをもらえます。
基本はコレだけ。
ただし、1の目が出たときに登場するローマ軍団による妨害や、ゾロ目のときにその数字の街道にある他のプレイヤーのコマとの入れ替え、1ゾロでのダイスのかわりに使えるコマ補充などのルールもあります。ダイスの目で状況は変わりますが、基本的にはどの街道をどのタイミングで押さえるべきかが重要な戦略となります。
特に、包囲が完成してしまえば点数となりますので、自分の後の手番のプレイヤーにおいしい思いをさせない、もしくは一手で複数の要塞を押さえ(当ての手番の人がどれかをとっても自分が取れる余地を作る)、かつなるべく出したらよい目をバラけさせるのがポイント。じりじりと他のプレイヤーより有利なポイントを探っていく感じのゲーム。
単純だけどもなかなか考えどころの多いゲームですが、プレイ時間もたったの15分から30分と短いゲームなので、ローマ好きなあなたと、ゲームとゲームの合間に軽くプレイするゲームを探しているあなたにオススメです。
カンブリア(Cambria)
デザイン:エリック・B・ヴォーゲル
プレイ人数:3-5人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:15-30分
制作:Closet Nerd
価格:2,600円+税