落とさなきゃ落とされる……『ボトルインプ びんの悪魔』


今回ご紹介するのは、出版点数も増えてきた昨今で、何度も版元を変え形を変えて再販が繰り返されている

ボトルインプ びんの悪魔

です。

過去に和訳付きで当社でZ-MAN Games版を扱っていたこともありますが、今回はStudio Bombyxが出版した新版となります。

ゲーム自体は、マストフォローでフォローにかかわらずランクが高いカードがトリックを取るトリックテイキングのゲーム。
切り札は「今現在のびんの悪魔より値段が安い(低いランクの)カード」の中で一番ランクが高いものとなり、びんの悪魔はその人のものとなり、値段はそのカードのランクまで下がります。

獲得したトリック中のカード記載の点数を通常得ますが、最後までびんの悪魔を保持していた場合は点数は貰えず、かつ最初に各プレイヤーは1枚ずつ捨てていた「地獄のカード」の点数だけマイナス点を食らいます。

カードの内訳は各自の手元の表にアリ……各ランクは1枚ずつしかない。スートは3種類。

今回のバージョンでは対応プレイ人数の変更がされて3~4人対応だったものが、最大6人までプレイ可能となりました。
5~6人プレイの為にカード枚数が追加されています(端数のカードが追加されました……画像下段)。
赤は小さいランク、緑は大きいランク、青はまんべんなくある感じ。

また、人数が多い場合のために、「2本目のボトル」のルールが追加されています(通常通り、今のびんの値段を下回ったらびんの持ち主になるが、値段が変わるのは常に高い方)。

この場合ボトルの価格<19/19>より安いカードのうち、より大きい17が勝ち、次の価格は<19/17>となる(ボトルを17の上において残しておく)。

この場合、現在の価格<19/17>より安いのは15なので勝ち、高い方のボトルが15になる。ちなみに15ではなく18でも<19/17>より安いので勝つし、ボトルは移動する。

……お気づきと思いますが、ボトルを2本持ってしまう可能性もあります……。

4~6人向けだと、チーム戦のルールもあります。
これは4人だと2人チームvs1vs1、5人プレイだと2人チームvs2人チームvs1、6人プレイだと2人チームvs2人チームvs1vs1か2人チームvs2人チームvs2人チームでのプレイになります。


チームは固定で、チームの点数は両者の合計にして、単独のプレイヤーは点数が倍になります(もちろんボトルを持っていた場合のマイナス点も)。

2人専用ルールも追加されました。

各プレイヤーは手札を6枚のセット(#1)と12枚のセット(#2)の2つ受け取ります。
お互い手札#2から;
 2枚を悪魔のトリック(びんの悪魔を持っているときのマイナス点の分)
 1枚を相手の手札#1
 1枚を相手の手札#2に渡します……

これで悪魔のトリックに4枚、手札#1に7枚、手札#2に9枚となります……
そして手札1はお互い公開して前に並べます!
つまり、相手が悪魔のトリックにしたカード以外はどこに何があるかはわかっていることに……!

各プレイヤーは手札#1か#2から、交互に1枚ずつトリックをプレイしていくことになります。
フォローに関してはどちらの手札からプレイするかで考えます。
公開されているカードがあるのがミソ。

……とちょっとプレイバリューも足されています。
それ以外にコンポーネントも、びんの悪魔のびんはガラス製でちょっとかわいい感じだしカードの裏は箔押しデザインと豪華……!
まだプレイしたことのない方はもちろん、持っているけでカードが痛んできたという方はぜひ今回のバージョンもお手元にそろえてください。

ボトルインプ びんの悪魔
プレイ人数:2-6人(個人戦
対象年齢:13歳以上
プレイ時間:約20分
製作:Matagot
デザイン:ギュンター・コルネット
イラスト:マキシム・モリン
価格:2,000円+税