ロビンフッドの伝説自体は当時いたいろいろな人物のエピソードが合成され創作された人物像らしく、作品によっていろいろ背景設定が異なるのですが、今回の
ロクスレイのロビン
は獅子心王リチャードがノルマン人貴族に幽閉されており、レジスタンスとしての義賊「ロビンフッド」がノルマン人貴族から強盗を働きつつ王の解放を目指す……という背景。
ゲームは条件の描かれたタイルで構成された周回トラックを、自分の吟遊詩人が2周したら勝ち。
ゲームは交互に手番を行いますが……
まずロビンフッド本人が中央の5×5のタイルエリアで、桂馬飛びで移動してお宝のタイルを獲得(=ノルマン貴族から強奪)します。
1)最初の位置はココ
2)移動して……
3)取る。
4)飛ぶ前にいた場所に新しいタイルを補充する。
まずタイルは同じ種類が3枚以上になったらいつでも売却できます。
3枚で1金……
1枚増えると+1金
吟遊詩人はロビンが動く前でも後でもいつでも条件を満たせば動かせます。
周回するタイルにはそれそれ条件が書いてあり、吟遊詩人がそこに入るためにはその条件を満たしている必要があります。
「馬車強盗」は白い略奪品を持っていることが条件。
「2つの家」は持っている略奪品が2色だけであることが条件。
「シャーウッドの森」は緑か青か黒のうちから2枚を持っていることが条件。
他にも相手のロビンとの位置関係、相手のロビンとの枚数の過多などの条件もあります。
条件がそろわなくても……1金支払えば進めます!
また1手番に1タイルだけ進めることができるのではなく、条件が合ったり、お金があるならどんどん進めてしまって構いません。
例えばこの状態で……
これはわかりやすい……「白」を持ってるので進む。
最後のマスだけは1金では入れないので注意しましょう……条件は「4金持っていること」!
このようにゲームは周回トラックを相手より先に回りきるための計画性と、それを実現するための相手よりアドバンテージが取れるようにしなければならないタイル獲得のパズル的な駆け引きとで構成されており、手軽に遊ぶことが可能となっています。
比較的プレイ時間も短く、比較的カツカツになりやすい2人用ゲームですが、運の要素による紛れもあるので、手軽に遊べる2人用ゲームとしていかがでしょうか?
ロクスレイのロビン
プレイ人数:2人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:15-30分
製作:Wyrmgold
デザイン:ウヴェ・ローゼンベルク
価格:3,800円+税