夜が明けるとどうなる?『ソレニア』



美しいアートワークやゲーマー向けのシステムで熱心なファンも多いPearl Gamesですが、今回紹介いたします

ソレニア

は今までの路線とちょっと違ってカードにテキストがも無ければ、アイコンが複雑でもなく、すっきりした印象のゲームとなっています。

惑星ソレニア。


自転周期と公転周期が同期し、永遠の昼の面と永遠の夜の面を持つこの惑星で、昼と夜とを行きかう飛行船とともに資源をあつめ、需要のある都市に収めることで名声を上げていく ―― というのがゲームの内容。

ゲームボードは裏表で昼夜になっているボード複数枚と、昼と夜の境目のボードで構成されています。

飛行船はゆっくりとこの惑星を周回しており、この飛行船を中心に交易をすることになります。

資源は石材、木材、小麦、水とありますが、各資源の出現度合いは昼半球と夜半球で異なります。

飛行船には8個の倉庫……荷物を積んでは、都市へ卸すのだ。
需要はこんな感じで、昼の都市用と夜の都市用で需要傾向が異なるものとなります。

さて、この仕入れと卸に使うのは、各プレイヤーに渡された個別の山札。

手札は3枚となりますが、こいつを使ってやりくりすることになります。
穴が開いてるのに注目!

各自の手番には手札を1枚プレイできますが、プレイできるのは飛行船の隣か、すでに置いたカードの隣だけ。

オレンジのプレイヤーがプレイできる場所はココだけ。
資源を払って離れたところに置くこともできるけど、資源払うのはきつい。

資源のところに置いたら、上の数字の文だけ丸から覗く資源がもらえます。

都市に置いたら、上の数字だけ点数をもらったうえで、持っている資源を卸して名声を取ります。


2点の使命は比較的容易だ。

達成したらスロットにはめる……達成ボーナスが各スロットにはあるぞ。

このスロットは達成すると石材がもらえるのだ。

基本はこの繰り返しですが、問題はこの0のカード。

このカードが出されたら、飛行船は前進します。

そしてターンの最後に……

一番後ろのボードがスクロールアウトします。

裏返して前に配置しなおすのだ。

この時、置かれていたカードが捨て札になりますが、カードの下の捨て札の効果が発生します。

穴から覗く資源をこの数字だけもらえたり……

シンプルに書かれている資源をもらえたり。

このいつ飛行船が前進するか分からない状況で、飛行船の前は盤面に残っているターン数は長いのでカード配置の有利があり、後ろのほうは配置的には捨て札になりやすいので不利だけどリソースがすぐにもらいやすい……というのを考えなくてはならない感じ。

ルールは極めてシンプルだけど、どうやって得点を達成していくのかの組み立てが悩ましい上に、飛行船の動きによっては自分の計画がつぶれたり、逆にほかのプレイヤーの目論見を阻止出来たりと駆け引きもアリ。

また基本のゲームはシンプルですが、ソロプレイでも遊べたり、自分の飛行船を改良できるルールや飛行船ボードの(ちょっと厳しい)裏面のモードなど、拡張要素も多め。

基本のルールはシンプルで覚えやすく、比較的短時間で終わるミドルクラスのゲームとして、プレイもしやすいので初心者から上級者まで幅広くオススメいたします。

ソレニア
プレイ人数:1-4人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:45分
製作:Pearl Games
デザイン:セバスチャン・デュジャルダン
価格:5,600円+税

こちらの正誤表もご確認ください……間違ったルールで遊ぶのもそれはそれでギスギスしたゲームであり。