今回紹介いたしますのは1986年当時に日本語版も発売された、脂が乗りに乗ってた頃のWEST END GAMESの傑作マルチプレイヤーズゲーム、「魔法の軍団(Kings & Things)」のリメイク、
魔法の軍団*です。
プレイヤーは魔法の暴発でしっちゃかめっちゃかになった(地形も6角形になって、日々変化する始末)魔法の国、カダブを再統一すべく、様々な「もの」(ゴブリン、騎士、恐竜、果ては殺人ペンギンからモモンガまで)達を引き連れて征服事業に乗り出します!
さぁ、みんあカダブに帰っておいで!!
マップはランダムに6角形のタイルを並べて作ります。
ちなみに魔法の軍団を見てカタンみたいだと言う人と、カタンを見て魔法の軍団みたいだという人でその人の年齢がばれたりします。
でも「『剣と魔法の国』みたいだ」と言う人にはお目にかかったことがありません。
プレイヤーはこの地図上でタイル3つの領土に塔ひとつと「もの」10個から征服事業を進めていきます。
誰も支配していないタイルは探検して自分の領土とし、他のプレイヤーの領土であれば「もの」たちからなる軍団を差し向けて奪い取ります。
領土が広がるにつれ「もの」達の数は多くなり、収入は増えていきます。
ただし増えるといっても、「もの」達は地形に関連した属性があって、あなたの領土にその種類の土地がないと愛想をつかして去っていきます(ハッタリ位には役に立ちますよ)。
「もの」は死後の世界である「袋」から(中を見ないで)引かれるので、場合によっては全てが「はったり」の軍隊になるかもしれません。
他にも個性的な能力を持った(持っていないのもいるよ)「ヒーロー」や、「魔法」、「イベント」が登場します。
戦闘は魔法→射撃→白兵の順に解決します。
戦闘の方法はサイコロ1個をふって、戦闘力以下の目で1ヒット。防御側がどれにヒットを適用するか決めてやります。魔法ステップで消えてしまった「もの」は続くステップでは戦闘にいなくなるので戦闘力が大きいだけではいみがありません。
難しい? なぁに、なぁに、1の目がたくさん出ればいいだけです。
そして収入が増えたら要塞をアップグレードしていき(塔→砦→城→城塞)、いち早く城塞を打ち立てて、1ターン耐えることができれば勝ち。
皆あなたの立派なハコモノに畏れをなしてくれるでしょう!
征服なんて簡単なものでしょ?
変更点
すでに旧版を持っているあなたにはこちらの情報。
1)ラックがついたてになった!
ラミーキューブとかインジーニアスのようなラック(しかも紙)から完全にカウンターを隠しきれるついたてにないました!
早見表もあるのですが、なぜか同じ厚紙でえらく丈夫です。
2)カップの教えは袋の教えに!
死んだ者達がいくあの世、「カップ」(自前で用意)は豪華にも「袋」(付属)となり、教義も変わりました。
3)大きくなった!
地形タイルもユニットも紙質は良くなり、大きくなってます。
特にカウンター(コマ)は27mmサイズでフルカラーです。
1インチサイズは取り回しがよいのでオススメ!
あと、20年前より視力が落ちてしまった皆様にもうれしい限りかと。
4)立体的になった!!
要塞と戦闘が発生している場所を表す戦闘マーカーはプラスチック製になり、支配マーカーは木製になりました。
支配マーカーはシールを貼るのですが、両面に貼るので注意してね!
5)ユニットに変更が!
名称などは旧日本語版を踏襲していますが、いくつか直しているものもあります。
飛びリスとかな!
あと、「偉大な猟師」の戦闘力が5Rから2Rになってますのはバランス修正?
6)ルールの変更
若干ルールがリファインされました。
一番大きいのは勝利条件。城塞(シタデル)をめぐってだらだらゲームが続くこともなくなりました!
コミカルだけどゲーム内容は結構ガチなシミュレーションゲームという、最近トンと見かけない感じのゲームだけど、改めてプレイしてもやっぱり面白い!
懐かしいというあなたも、シミュレーションゲームの手法を生かした多人数ゲームをやったことの無いあなたにもオススメいたします!
魔法の軍団*日本語版
プレイ人数:2-4人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:60-180分
ゲームデザイン:トム・ワム&ロブ・クーンツ
発売:ホビージャパン
価格:6,600円+税
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