向かう地に黄金『ゴビ:砂漠の民』


今回紹介いたしますのは、砂漠の商人となって、散り散りとなっているゴビの各遊牧民をつなげていく、タイル配置のゲーム。

ゴビ:砂漠の民

割とタイルがぎっしりはいっております。


中央に置かれた砂漠のタイルの中央にはそれぞれ部族の名前が記されています。

プレイヤーの手元には、ラクダのコマが10個(ちゃんとキャラバンに向いているフタコブラクダなのだ。)
そして各自の砂漠タイルの山。

プレイヤーは自分の手番に、この山札を1枚引いて……

すでに置かれたタイルに接するように配置して、隣にラクダコマを置きます。
(同じ色のタイルに接するようには置けないので気を付けよう!)

置いたタイルにはラクダコマを置けない、というのがミソ。

次のプレイヤーが……

ここに置くと同時に2個置くことになります。

こうやってタイルを配置して行くことでラクダコマを置き、離れていた同じ部族をつなげたら……

ラクダを引き上げて……

報酬の品物や祝福をもらいます。

交易ルートの端っこのラクダコマ2個は回収するのですが、間にいたラクダは残るので、新たな交易路をつなげることになるかもしれません。

選択肢は4つの山の上1枚のいずれか……品物は点数と使うといろいろ有利になる特殊能力(例えば「ラクダコマを隣ではなく直線の延長線上のタイルに置く」など)が記されており、祝福はゲーム終了時に条件を満たしていた場合(例えば「いずれかのタイルにラクダコマを2個以上置いている」「ゲーム中品物を使用していない」等)のボーナス点となります。

もし、つなげた部族の距離が5コマ以上なら《コーヒー》がもらえます。

1枚で7点と高得点!

引いたタイルを置かずに、好きな場所にラクダを送り込むことも可能ですが、捨てたタイルはマイナス点になるので使いどころは考えよう。

このようにルールは簡単なのですが、一手一手の選択が悩ましく、下手にプレイすると下家プレイヤーの手助けになったり、品物の能力コンボを食らったり、置きたいところにタイルが置けなかったりと、とよくよく考えないと勝てない感じ。アートワークも美しく、割と短時間で終わるアブストラクト味が強めのタイル配置ゲームとしてオススメいたします。

ゴビ:砂漠の民(GOBI)
プレイ人数:2-4人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:40分
製作:Capsicum Game
デザイン:ティム・アームストロング、ショーン・グラハム
価格:4,500円+税