あなたは誰よりも偉大な王になれます『バニーキングダム』


エッセン新作がどかどか来るなか、Ielloの新作が到着し始めています……
今回紹介しますのもそんな新作、しかもリチャード・ガーフィールドの久しぶりの新作ドラフト陣取りゲーム、

バニーキングダム

です。

プレイヤーはウサギの王国の一勢力として新たな地域を探索し、建設し、収穫し、目的を果たすことで王座を目指すのです!

コンポーネントは……
各プレイヤーの支配地域をあらわすためのウサギコマ。しかも、たくさん。

どの土地を支配していてどこに建物が建っているのか一目瞭然なゲームボード。

建物コマはいくつか種類があって;
都市は1~3戦力(塔の数を見よう)
農場はいろいろ産物を生み出す……植物に限らないけど用語上は農場だ!
野営は何もないけど、自由に各土地をつなぐ事ができます。

そして一番肝心なのが、探査カード。
カードはプレイすることでその場所を支配できる「区域」
建物を建てることができる「建物」
目的を果たすと得点になる「親書」
カードをドローしてプレイできる「備蓄」
があります。

ルールはシンプルで、毎ラウンドカードをプレイ人数に従って10~12枚配り……

まずは《探索》
2枚ピックしてプレイして……

残りカードはラウンド数で決まっている規定方向(左・右・左・右)に流す……
「建物」をプレイしたらカードの上に建物コマを置いて準備。
「親書」は裏向きにして置いておき……

「区域」をプレイしたらそこに自分のウサギコマを置いて領土化!


グリッドはよく確認しておこう……慣れないうちは結構間違う。

「備蓄」はカード引いて即座にプレイ。

これをカードが無くなるまで繰り返してやる。

次は《建築》
その後、建物コマがあれば置いてもよく(後で建てるのに取っておいてもよい)
建物によっては建てれる条件があるし、後で述べる《収穫》で点数化できる領地に建てたほうがいいからだ。

最後に《収穫》
区域(マス)が辺で連続してつながっている「領地」ごとに点数を獲得します。
点数は
産物の種類×含まれる都市の戦力合計
だけ獲得します。

Twitterで教えてもらったのですが、マップを見るより、得点になる区域ごとにカードをまとめておくとわかりやすい!

産物の種類数と建物カードの数字合計が重要。

これを、4ラウンドくりかえし……

最後に「親書」を1枚ずつオープンして得点できているかを確認していきます。

これが大量得点チャンスなのだ!

このように、ルール自体はシンプル。
収穫の得点と親書をかんがみると……ただ単に陣地を広げるだけでは高得点は狙えません!
収穫で得られる点数も大事ではありますが、親書の達成で得られる点数はもっと大事であり陣取りはそのための手段とも言えます。
親書は……下手に下家に流しちゃだめだし、押さえた親書で何点プレイできるか考えるのが実はキモ。

そうなると重要な親書は先にピックし、流して良い親書は流し、でも建物は重要だし……という、「カードの優先順位・点数付」で考え始めることになります。
そう、直接的な陣取りの殴り合い殴り合いは無いのですが、そこはドラフトゲーム……間接的な殴り合い(もしくは対話)、というべき「下家に何を流して良いのか?」「なんでこんなのが流れてきちゃったの?」という思考が非常に要求されてくるのです。

おそらく最初のプレイでは、そこまで気が回らないと思いますが、くりかえしプレイすることで、ドラフトプレイに集中できることになるでしょう。
見た目も豪華で華やかですし、ひたすら点数だけを気にしてドラフトだけをするというプレイ感覚は、ドラフト初心者から中級者にもオススメできるもので、ルール軽めプレイ中量級ドラフトゲームとしてオススメいたします。

バニーキングダム
プレイ人数:2-4人
対象年齢:14歳以上
プレイ時間:45分
製作:Iello
デザイン:リチャード・ガーフィールド
価格:6,000円+税