ここの所連続して「神様」「代理戦士」「闘技場」的なキーワードを発売済みから発売検討の物までいろいろと聞いているので、最近の流行なのかなーと思っているのですが、
今回紹介いたします、
アリーナ:神々の競技場
はかなり直球で「神々の代理戦士が闘技場で戦う」テーマです。
ゲーム自体はシンプルなバトルロイヤル物で、プレイヤーはいずれかのキャラクターを受け持ち、神々の装備を4つ受け取り、神々の戦士となり「命」を賭けて戦うことになります。
これが命。つまり、ライフポイント。
いずれかのプレイヤーキャラクターの命が0になったら、残りのキャラクターの中で最も残りのライフポイントが多いプレイヤーが勝利する事になります。
なお、残り命は各キャラクターとも秘密。
なので、殴る相手を間違うと負けになるかもしれないので要注意だ!
プレイヤーは毎ターン、特殊ダイス7個をふって、そのリソースを使って行動をしていくことになります(任意の個数のダイスを1回だけふり直せる)。
ダイスの目は4種類で、攻撃×2、移動×2、盾×1、魔法×1となります。
基本行動は
押しのけ(シールドプッシュ!)
楯×2で1マス隣に押しのけるのだ。
隣りが罠だと、1ダメージほど痛い。そのあと遠距離攻撃してもよし。
魔法
魔法×2で離れた敵に1ダメージ。《遠隔基礎魔法攻撃》ですね。
の4通り。
加えて装備は様々な種類とコストと効果があります。
赤は武器
主に、殴る。遠隔攻撃するものもある。
《鬼半蔵の手裏剣》は移動×2で遠隔攻撃したうえに、1マス移動できる。ヒット&アウェイ向きだ!
緑は騎獣
主に、移動。相手を押しのけたりする場合もある。
《ケツアルコアトル》は移動・魔法で3マス移動……早い!
青は防具
主に、防御だけど、押しのけたり周りにダメージを与えたり結構いろんな効果……
例えば《シヴァの首飾り》は起動すると加護をもらえる。
加護は自分のターンの終了時から次のターンまでの間ダメージを受けたときに発動し、こいつの場合だと周り全員に2ダメージ。(訂正:加護は取り除く必要がありませんでした)
テレポート能力……は直接的ではないけど守りの力。
黄は呪文
効果はいろいろ……
《ゼウスの怒り》と《セトの怒り》はどっちのエリア攻撃。
《セトの怒り》が与えるのは「疲労」で、ダイスを振るとき1疲労につき振るダイスが1減るのだ。
さて……ここで勘の良い方ならここで気付くと思いますが、能力はできるだけコスト的に事故らないような組み合わせだといいわけです。
もしくは、事故ってもリカバリーできるような能力を選ぶかです……
つまり。
「ダイスをふってアクションをする」前の「装備の選択」がゲームの戦略上むちゃくちゃ重要なのです!
ではその装備の選択はどうやるかと言うと、プレイヤー人数分だけ装備を並べ(最初は武器)、ライフを握って一斉公開でドラフト順を競るのです!
もちろん、ライフは減るので、出ているカードによっては握らないで最後に取るのもありでしょう。
ドラフトは武器→騎獣→防具→魔法の順で行われますので、獲得した装備をにらんで、次のドラフトに挑むとよいうでしょう。
というか、このドラフト部分こそが重要で、あとはその獲得カードと組み合わせの戦略性の証明のために、戦術的・能力的・多人数ゲーム的駆け引きがきちんと楽しめる軽めのダイスゲームがあるとも言えます。
例えば
最初のドラフトで《アヌビスのアンク》(隣接する敵1体からライフ1を奪う)が取れたとすると……
!
移動距離が増えると嫌がられるんじゃね?!
防具……アテナの鎧は自分は要らないけど、他の人に取られないように取るべきか……ほかの隣接することで効果のある防具を取るべきか?!
このドラフト込みで、特殊能力を駆使してのバトルロイヤルが、大体30分で終わる感じ。
註)考え始めると、時間はかかる……サクッと決断しようl
さくっと派手な能力込のバトルを楽しんで、上手くいったら自分のドラフトテクニックを自慢し、ダメならダイス運のせいにできて、もう一回やってみるのも簡単なゲームとなっており、初心者引き込みにも使えますし(装備ドラフトなしで水晶装備でも遊べます)、大きなゲームの合間にプレイもしやすく、プレイ人数も6人までと幅広い上に、個人戦、チーム戦、ペア戦などいろいろな楽しみ方ができますので、一つあると重宝するゲームとしてオススメいたします。
アリーナ:神々の競技場
プレイ人数:2-6人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分+
製作:iello
デザイン:マクシム・ランブール
価格:5,000円+税