びっくりしたニャー『八十日間世界一周』


原作テーマがあるゲームと言うのはいくつか出ていますが、今回紹介いたします

八十日間世界一周

も、同名の小説がテーマ。
ゲーム自体は1979年、第一回ドイツ年間ゲーム大賞受賞作、「ウサギとハリネズミ(Hase und Igel)」をリメイクしたゲームです。
同名の邦訳題の『80日間世界一周』はまた別のゲームとなります。

もともとの八十日間世界一周のお話自体は、主人公の貴族が「80日間で世界一周してやる!」と宣言して出立したその日に銀行強盗が発生し、国外逃亡の容疑がかけられての追跡劇となります。
因みに原作にはパッケージにある気球は出てこないとか……。

あと、『チケット・トゥ・ライド』も同じ年代で似たような内容と言えば内容なので影響があるのかも……。

さて、

ゲームはいわゆるすごろくなのですが、ランダム性はほぼなくて、進むマスに応じた金額(金額は進むマス数の総和……4マスなら1+2+3+4=£10)を払うことで空いているマスに進みます。
お金は空いている直前の都市のマスまで戻ることで手に入れることができ、マス数×£10の金額が貰えます。

このお金をやりくりしての競争となるのですが、手元には「風聞カード」なる銀行強盗容疑のカードがあって、これが無くなっていないとゴールしたことになりません。また、銀行強盗していないことの証明のために、所持金は£10以下でなくてはなりません(?!)

マスは5種類あって……

いろんなイベントが発生する召使のパスパルトゥーのカードが引けるパスパルトゥーマス

今までさまざまなゲームのカードのテキストにつきましては(原文に合わせて)命令形ですとかいろいろな文体がございましたが、
今回はまさかの謙譲語でございます、旦那様。

後退でのみ入れる(つまりお金がもらえる)都市マス

横浜にも行くのは原作どおり。

ほか順位によってお金がもらえる賭けマス、お金がもらえたり、支払ったりできるコインマス、容疑を晴らすために寄ることができる警察署マスなどがあります。

他のプレイヤーがいるところには止まれないほか、これらのマスによって止まれる条件があるので、計画をしっかり立てないと思ったように進む/後退することはできないでしょう。

なお、元ゲームよりマス数は増えていて、全部で80マス。1マスは1日換算。

マスの種類の配置も変更されていますし、。

元は古いゲームですが、ゲームの面白さは保証付き。
シンプルですぐに覚えられるけど、すごろくと言えばサイコロを振って……と思い込んでるゲームになじみのない人には今なお新鮮な感じがするゲームなので、ぜひゲーム初心者を交えて(こっちに引き込むためにも)プレイしてみてください。

八十日間世界一周
プレイ人数:2-6人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:45分
製作:Iello/Purple Brain
デザイン:デヴィッド・パーレット
価格:4,800円+税