エッセン以降の発売の製品で、年末になって山ほどゲームが入ってきましたので、駆け足で紹介いたします……
今回紹介いたしますのは、アートワークも美しく、プレイ中も華やいだ感じの
『ロータス』
です。
プレイヤーにはそれぞれ自分のデッキを受け持ちます。
左上にはそのカードが花弁何枚のカードなのかという数字と、プレイヤーの虫のアイコンがあるので、サクラとハスは間違わないように。
自分のカードの山札だけではなく、場には4枚のワイルドカードが並びます。
こっちには当然プレイヤーの虫アイコンは無し。
ゲームの目的はゲーム終了までに点数を一番多く集めること。
プレイヤーは自分の手番に2アクションを行いますが、
1)同じ種類の花びらを2枚までプレイする
こんな感じ。手札さえそろっていれば、2アクションで花びら4枚までの花ならさくっと作れる……けどそうそううまくは手札はそろっていないと思うので、そんな時は……
2)カードを山札の底に2枚まで戻して、同じ枚数を引く
ハス、枚数欲しいな?
3)自分の虫のコマをまだ咲き切っていない花に置く
こちらは後述のアイコンと同じく数えます。
以上のいずれかから必ず2アクションをしなければなりません(重複可)。
その後、手札が4枚になるまで自分の山札か共通のワイルドの並びから補充できます。
花は各種1輪ずつしか場では咲くことができず、最後に花びらを加えた人がその花を受け取ります。
青が花を完成させた……点数は、花びら1枚につき1点。
完成した花はすぐに取り除かれる。
花は急いで咲き、儚く消えるのだ……点数として。ハスは7点!
しかし……完成した花のアイコンでマジョリティを持っている人にも利益はあります。
この時虫コマはマジョリティ1点分。
今回は赤がムシ3個でマジョリティを取ってます。
悟りを得て、3種類あるパワートークンのうち1つを発動させることができるのだ!
パワートークンは3種類あり、1個で2点分のマジョリティになる虫コマをもらえたり、手札上限が1枚増えたり、カードプレイの2枚まで制限が無くなったりする。
この「1アクションで同じ花びらを2枚までしかプレイできない」のが曲者で、どの花も自分だけで咲かせるにはうまく手札を管理していなくてはならず、花びらの多いハスなどは誰かのプレイに相乗りすることが重要になってきます。
しかも、完成した時の点数は枚数により異なり、マジョリティの点数は固定の5点なのも重要。
自分のアクション一手一手が、次の手番のプレイヤーの利益にもなってしまう……というジレンマのゲーム。
おまけに終了条件もいずれかのプレイヤーが山札が無くなったらあと1ラウンドというのも厄介。
見た目の優雅さとは裏腹に、結構深い読みあいとテクニックのゲームとなっています。
プレイエリアもコタツの広さ程度でプレイも可能で、美しい見た目に轢かれた方にはもちろんですが、手札管理と駆け引きのゲームが好きな方には年末年始の中量級のカードゲームとしてかなりオススメとなっております。
ロータス
プレイ人数:2-4人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分
製作:Renegade Game Studios
デザイン:ジョーダン&マンディ・ゴダード
価格:3,000円+税