Gallia est omnis divisa in partes tres,
ガリアは全体で三つの部分に分けられており、
quarum unam incolunt Belgae, aliam Aquitani,
それらの一つにはベルガエ族が住み、別の一つにはアクィーターニー族が住み、
tertiam qui ipsorum lingua Celtae, nostra Galli appellantur.
三つ目には、彼ら自身の言葉で「ケルタエ人」、私たちの言葉では「ガリア人」と呼ばれている者たちが住む。
今回紹介いたしますは、お手軽シミュレーションゲームPOCKET BATTLEシリーズの第一弾、ケルトvsローマの紹介です。
プレイヤーはそれぞれローマ軍かケルト軍側を受け持ち、最初に決めておいた編成ポイント以内で自軍を編成して戦闘をするというもの。
部隊は戦闘力以外に射程が長いとか、指揮官であるとかさまざまな能力を持っています。
これらを前列右翼、前列左翼、前列中央、後列右翼、後列左翼、後列中央に配置して戦うというものです。
シミュレーションゲームですが地図は使いません。
前列にいる右翼、左翼、中央の部隊に「命令」を与えて敵に打撃を与えていきます。
例えば左翼および右翼より敵中央前列に射撃したのちに中央の部隊で突撃するなどするわけです。
抽象的なルールで部隊の運用を再現したシステムというわけです。
戦闘は簡単で、ダイスをふって参加している部隊の戦闘ダイスの目が出ると1ヒット。なるべくヒットが出るよう、万遍無い編成にしたいところです。
部隊は許容できるヒット数が決まっています(たいてい1ヒットで除去)。
特筆すべきはそのコマンドコントロールのルール。
部隊の規模により、命令トークンの数は決まっているのですが、命令トークンは負傷トークンとしても使用します。
敵にヒットを与えられても命令/負傷トークンが手元にあれば、負傷値の大きな部隊にヒットをトークンで与えることができます。もし、トークンが無い場合は必ず部隊を除去することで、ヒットを消化しなくてはなりません。
敵への射撃や交戦には命令を使わなくてはならないので、むやみに攻撃していれば反撃を受けたときの柔軟性がなくなるわけです。
またすでに命令を与えている部隊に通常よりも多い命令を与えてさらにアクションを与えることもできます。
バランスの良い部隊編成と、命令を使用しての部隊運用が問われるゲームとなっており、軽めのシミュレーションゲームとしてオススメいたします。
また、特殊能力で各部隊のキャラクター性、各軍隊のキャラクター性を出すのはミニチュア戦闘ゲームなどではおなじみの手法なので、そちら方面のファンの方にも手に取っていただきたいところ。
今後もシリーズで新たな軍勢が加わる(しかも混ぜれる!)予定ですので、そちらの方面でも楽しみです。
ちなみにもうじき発売を控えておりますのはは『オークvsエルフ』と、いきなりファンタジーバトルとなっております。
ローマ対オークとかやりたい人は今から準備しておくこと!。
ポケットバトル:ケルトvsローマ(POCKET BATTLES:CELTS vs. ROMANS)
プレイ人数:2人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:約30分
ゲームデザイン:Paolo Mori & Francesco Sirocchi
発売:Z-MAN GAMES
価格:2,000円+税
・・・このシステムで銀○伝できねぇかな?