悪を蹴散らして正義を示すのだ『八分帝国:伝説』


人気のゲームはバリエーション展開する場合があり、

八分帝国:伝説

もそんな『八分帝国』の姉妹編。

諸般の都合で、出るのが決定してから1年以上たってようやく出ました!



基本的には『八分帝国』同様で、
「価格が異なる、並べられたカードから1枚選んで……」

上が伝説、下が無印。
左から0、1、1、2、2、3金。

プレイ人数にもよるが、毎回1金使うとだいたい所持金が無くなる絶妙なバランス。

「……そのアクションを実行し」

「カードに書かれている要素は獲得する」というもの。

カードは一番安い方に向けて詰められて、1枚補充されます。

誰も買わなかった高いカードはだんだん安くなるので下家は買いやすくなる……無理して買うか、最適手は何かが悩ましい!

アクションでは
「軍隊を増やしたり」、

「移動したり」、

「都市を作ったり」、

「軍隊を排除」できます。

全員が既定の枚数だけカードをピックしたらゲーム終了で。
各地域につき、地域に一番多く軍隊を持っている人は地域の支配で1点。
各大陸(島)につき、支配している地域が一番多い人は大陸の支配で1点。

左の地域は白/ピンクが支配、真ん中は同数なのでどちらの支配していない、右は白/ピンクが支配。
島/大陸は白/ピンクが支配。
よって、白/ピンクは3点を獲得していることになる。

あとはカードの資源により得点……

と言うのがモトモトの内容。

八分帝国:伝説では、これらの要素が若干変わっております。
1)マップは組み合わせマップに
裏表のある4枚のボードを丁字型に配置……毎回違ったシチュエーション。

2)海上移動はアクションではなく、余計に移動コストがかかるように

3)カードの要素が複雑に
資源は無くなり、カードの要素がちょっと複雑に。カード名やイラストとあわせて、なぜそのような能力なのか考えるのも楽しい!

特定の種類の土地を集めると点数になる土地/種族とか、

《墓地》があると「呪われし」カードは1枚1点だ!

一番持ってると点数になるクリスタルとか、

飛べるようになる(海上移動のコストが下がる)モンスターとか、

軍隊コマがよけいに置けるようになるとか、

移動力が増えるとか、

資源だけだった『八分帝国』よりもバリエーション豊かな感じに。
また、『八分帝国』では最初にくばられたコインだけが頼りでしたが、コインを獲得できるカードも。

4)豊富な選択ルール
呪われた土地や、個別の能力などの選択ルールたくさん。

各プレイヤーごとに特殊能力を与える「指導者」たち。


一応コマの色と対応している?
妖精=緑、ソーサラー=紫、
白騎士=白、野盗=灰
かな?

上から、探険、要塞、遭遇トークン。

元の『八分帝国』の自分の手持ちのコイン数と、どのアクションをピックすれば良いのか、点数は征服で得るのか、カードで得るのか、どう版図を広げるのか……の戦略部分はそのままに、カードの内容やルールをちょっとだけ複雑にした感じ。

元のゲームのファンはもちろん、短時間で終わる軽めの陣取りゲームをお探しの方にはこちらもお勧めのゲームとなっております。

八分帝国:伝説
プレイ人数:2-4人
対象年齢:12歳以上
プレイ時間:8-20分
製作:Red Raven Games
デザイン・イラスト:ライアン・ローカット
価格:3,000円+税