(パチン)次『新・キング・オブ・トーキョー』


人気のあるゲームは刷りを重ねていくものですが、ときに版を変えて大幅に改訂されたりします。

新・キング・オブ・トーキョー

もそんな改訂版。
日本の流通の都合でタイトルも旧版と変えたよ!

他のタイトル案として
キング・オブ・トーキョーの逆襲』とか『キング・オブ・トーキョー2016』とかも考えたのだけど、『新』に落ち着いた。
なお、『』と『シン』は今後の改定のためにとってある。
マジで。


●変更点のはなし
イラストレーターが変わって、アートワークは一新!

ギガザウルス

これ、ハリウッド版だよねェ……

ザ・キング

アメリカ的にはこいつが一番すれすれだったかも。

メカドラゴン

なんとなくアニメ調。そして若干スペルが変わってる。

エイリアノイド

脚部とかびみょーにデザイン変わってるな。

サイバーキティ

ウサギはネコに駆逐された。

スペースペンギン

クラーケン、リストラ。

なお、プロモ版ともイラストが違うよ!

トーキョーボードもイラスト変更。トーキョータワーは外せないらしい。

カードはイラストは一新し、テキストフォーマットがちょっと変わった。

《ジェット戦闘機》

ダメージを受けるではなく、が減る。

《街喰らい》《強酸攻撃》

追加で「ダメージ1点」を与えるのではなく、仮想の[攻撃]の目を結果に加えて、解決時にライフが1余計に減る仕組みに。

テキスト変更でタイミングも自分でダイスをふらなくても良いことが明確に。すっきり!

《装甲》

おかげで若干弱体化。

《ノヴァ・ブレス/ノヴァブレス》

ルールの「攻撃」の定義を読まない人が多く、よく「カードでダメージを出すのは攻撃か?」と言う質問が来ていましたが海外も同じだった模様……カードにアイコンがついて明確に。
因みに。
翻訳時に単語をわかりやすく変更しちゃダメなのがこの「キーワード」のせい。
「ライフが減る」結果は同じでも、「【攻撃】により」「カードの能力により」など理由が違うと別物だからなのだ。

《急降下攻撃/上空からの死》《特番報道チーム/メディア受け》

カードタイトルが違うものもある。

一時期話題だった、カタカナに見えちゃうフォント。

《モンスター電池/電池モンスター》

こいつだけコストが変更されている。逆に言えば、こいつだけ。
内容もかなり変わってる。

《陰謀》

これも質問多かったなぁ……「あなたの」と書いてないので誰のでも変更できたが、「君の」とテキストが追加され、変更できるダイスは自分だけになった。

なお、カード能力やルールに疑問が出た場合は、逆算思考で
「疑問として想定している動作を成り立たせるために必要なテキストがあるか?(なければ成り立たない)」
という読み方をするといいよ。
旧カードの場合『自分だけかな?』とおもったら『そのためには「自分の」と言うテキストが必要だけどあるかな?』と言った具合。
TCG系のデザインテクニックのゲームは大体これで解決するのだ。

イラストのテイストは、旧版は怪獣映画元ネタあるあるだけど、新版はアニメとか戦隊とか新し目の特撮っぽい感じ?

ルール的な変更は、ターンシークエンスが
ダイスをふる⇒確定したダイスを1種類ずつ解決⇒移動(トーキョーへ)⇒カード購入
としっかりしたところ。

特に、『移動ステップ』が加わったのでトーキョーを明け渡すタイミングとトーキョーに入るタイミングが分かれて処理がかなりすっきりした。
この辺りはキング・オブ・ニューヨークからの採用。

変更点はこんな感じ。

今まで買っていなかった人や、いい加減ボロボロになってきたなぁという人、シン・ゴジラを見て怪獣映画いいじゃないと思った方はこの機会のご購入をオススメ致します。

新・キング・オブ・トーキョー
プレイ人数:2-6人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:30分
製作:Iello
デザイン:リチャード・ガーフィールド
価格:4,500円+税

※『キング・オブ・トーキョー:パワーアップ』は使えないことはない感じ……バニーはキャットとして、そしてクラーケンのパワーをスペースペンギンで使用する感じ。

※……そういえば……拡張が何だって?