東欧チェコのゲームデザイナーと言えば、ヴラーダ・フヴァチルですが、お絵かきゲームの『ピクトマニア』から対戦型カード・ボードゲームの『タシュ=カラール』、ダンジョン経営マネジメントゲーム『ダンジョン・ロード』など、1年1作から2作程度の発表にもかかわらず、様々なジャンルのゲームを送り出していて、今回紹介いたします
コードネーム
も、そんなフヴァチルの作品で、今回はワードゲーム。
すげー作風幅広いな、フヴァチル!
赤、青(東西?)両陣営に分かれ、スパイマスターは指示を出し、コードネームしかわからない現地人の中から現場諜報員が味方の現地工作員を当てていくチーム戦のゲームとなっています。
裏表にさまざまなコードネームが書かれたカードが200枚(つまり400種類ある)
あとは、キーカード。
衝立のように立てて使い、裏面には5×5の配列のうち、赤陣営、青陣営、一般人、暗殺者は誰なのかが表示されています。
ゲームは赤青の陣営に分かれて競うことになり、各陣営はキーカードの面を見て指示を出すスパイマスター1人と、スパイマスターの指示を聞いて現地工作員(エージェント)を当てていく複数の現場諜報員にわかれることになります。
ゲームの目的は、暗殺者に触れることなく、自陣営の現地工作員すべてに接触すること。
しかし、コードネームはわかっていますが、現場諜報員にはだれが自陣営なのか、一般人なのか、暗殺者なのかがわかりません。
そこでスパイマスターは交互に、コードネームを連想できる言葉(ヒント)を伝えて、なんとか接触してもらうことになります。
ここまでだとちょっと単純ですが、この時、スパイマスターは複数のコードネームを連想できるヒントおよび当ててもらいたい枚数を言うことで、複数の現地工作員に接触を試みてもらうことができるのです!
複数枚指定する時は、順に接触していき、失敗した時点で回答権は失われます。
何れにしろ、接触したカードの上には、どの陣営だったのか(赤、青、一般人)のカードが置かれ、コードネームが何だったのかを隠します。間違って敵陣営に接触すると、敵の勝利勝ち数付きますし、暗殺者に接触してしまったら、その陣営は自動的に負けとなるので、スパイマスターは絶対触れてはならないカードと勘違いするキーワードは徹底的に避けなければなりません。
また、ヒントを出すときには『そのコードネームの意味に関係していなくてはならない』『見えてるコードネームを含む発音をヒントに組み込んではならない』などの縛りがいくつかあります。
この制限をかいくぐり、スパイマスターはヒントをだし、現場諜報員は現地工作員を指定していきます。
現場諜報員は、スパイマスターの指示だけではなく、時には敵陣営の失敗したヒントを消去法の手がかりとすることもあれば、自陣営が前回失敗したヒントから類推することも可能なので、待ってる間も実は気が抜けません。
先にすべての味方の現地調査員があきらかになった陣営が勝利。
ルールはシンプルで、時間も取らず、プレイ人数に関しても結構ルーズで幅があるので、ひとつあると重宝するタイプのゲーム。
海外では発売するや瞬く間に高評価を博して話題のゲームとなっており、軽く遊べるワードゲームをお探しの方には強くお勧めいたします。
コードネーム
プレイ人数:2-8人(もう少し増えてもたぶん大丈夫)
対象年齢:14歳以上
プレイ時間:15分
製作:Czech Games Edition
デザイン:ヴラーダ・フヴァチル
価格:3,000円+税
なお、長考を避けるために砂時計が入っていますが、スマホ用アプリで、タイマー兼キーカード表意ができるアプリも配信されていますので、持ち運びもけっこう便利。
近日アプリも日本語版になる予定ですので、見逃せませんよ!
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